天井 ページ32
目が覚めて白い天井を見上げるのは初めてではなかった
見慣れたその光景に『あ、病院か』とすぐ理解する
、
とてつもなく長くて
結構いい夢を見ていた気がした
でも、それはもう思い出せなかった
、
私は怪我が多い
個性の使い方が下手なのか、もはや向いてないのか
去年も一昨年も、保健室やら病院やら他の生徒とは比べ物にならないくらいお世話になっている
、
怖かったんだ
死にたくない
だから相澤先生にも言ったように、私はちゃんとヒーローになれるのかなって心配になったのだ
成績は悪くない
ヒーローとしての才能も買われている
なのに自分に自信が持てない
そこが私の弱みであり悩みだった
、
、
右手には沢山のチューブが付いていて、身体はまだ痛む
何があったんだっけ
あれ、そう言えばチームアップ...
、
、
『うわあああああ！！ミッションどうしたああああああっ？！』
ぶわっと蘇ってきた記憶にハッとする
チームアップミッションどうなった？！
ヒーロー達無事だった？！
頭に駆けたその思いが私を動かし、私は勢いよく状態を起こした
そのおかげで傷に負荷がかかったのか、先程から感じていた痛みが数十倍レベルに傘増しされて患部を襲う
『痛てててててて.....まっじ重症かよ！？』
「うるせェ死に損ないが！！！！！ってめコラ、暴れんじゃねェ！！んな重症で建物ん中隠れてなよ！わかりづれぇだろ！！！あと少しで間に合わねェとこだったんだぞ！！！？？？」
お？
閉まっていた隣のベッドのカーテンがシャッと開いて、見知った顔が出る
その顔は
その声は
その口の悪さは！
『ばばばばばくごーくん！？無事？！大丈夫？！生きてる？！』
「見りゃわかんだろアホ患者！てか静かにしろ病院だ！！」
「ハイハイ、君たちまとめてうるさいさね。チユするから無駄な力使いなさんな」
いつの間にか私たちのベッドの間に立っていたリカバリーガールの言葉に私たちは口を噤む
ご最もです、すみませんリカバリーガール
リカバリーガールにも今まで何度キスされたか思い出せないくらい世話になってる
頭が上がらない
「よし、終わったさね。ペッツお食べ」
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cherry*(プロフ) - 夏美さん» （ ´∀｀）つ□ 涙拭けよ… (2022年2月28日 2時) (
レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
夏美 - 泣きそう (2022年2月28日 1時) (レス) @page44 id: 42847795b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - あっぷるさん» ありがとうございます😭そう言って貰えて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ❤︎ (2022年2月22日 2時) (レス) id: 1bcf7600ec (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったし、めちゃめちゃ泣きました笑応援してます! (2022年2月22日 0時) (レス) @page43 id: 862121f9b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - たかなしさん» 読んでいただきありがとうございました！嬉しいです♡ (2022年2月15日 2時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2021年12月8日 23時
