命令 ページ26
今なら私は逃げ切れるかとしれないが、規模によっては少し遠くにいる立てない爆豪くんは確実に巻き込まれる
なら...
『クラウドっ』
人が乗れる程度の雲に私の無線を乗せ爆豪くんへ飛ばす
『爆豪くん！それで上空から霧を出てクリエティに連絡！総員退避命令！』
「あ？待てっ？！」
慌てる爆豪くんに有無を言わせず、私の雲は彼を乗せてグングン上へ登る
それを見届けて私は敵に向き直った
『さぁ、続きだ』
残念だが、私もこのまま爆破されるつもりは無い
爆弾の数字が残り5秒を指していた
、
、
、
side:爆豪
何が起こってるんだよ
俺が先輩と慕う彼女は短く敵と会話を交わすと、動けない俺にクラウドと無線を寄越し退避命令を出せと叫んだ
なんで敵はあいつに攻撃せず目の前に立ってる
なんであいつは逃げねぇ
なんで俺を逃がした
そんなことを考えながら上へ上がるクラウドに乗って下をのぞき込む
強い風が下から押し寄せ、クラウドがぐらりと揺らいだ
そこにあるのは既に紫の霧
何も見えない
そして、かすかに届く火薬の匂いといまさっき下から吹き上げてきた強い風
何が起こってるんだ
動けない俺が悪ぃが蚊帳の外にされた怒りを感じた
役立たずにも程がある
、
「...眩し」
霧を抜けると光が強く俺を照らす
俺はあいつの無線を付けた
、
、
、
side:緑谷
先輩とかっちゃんがここを離れてから25分
轟くんと2人ここにいるも、外側からは何も確認できないまま時間がたった
そして今、再び無線が起動
《「...連絡、包囲網総員500m外側へ退避、包囲網広げろ」》
「かっちゃん？」
「爆豪...？」
けど、その声は先輩ではない
一緒に入ったかっちゃんだ
《「中のヒーローは無事だ」》
その言葉に肩が降りる
良かった
毒ガスと言う訳では無いようだ
《「八百万！」》
ただ
《「...呼べ！」》
その不自然なかっちゃんのセリフが引っかかる
八百万、呼べ
霧に突入する前、ガスマスクを私に八百万さんとかっちゃん達は接触しているはずだ
その時、何かを八百万さんに託したのか
呼べ？
何を
...退避命令
ってことは
.....増援？
中で何が起こってるのか
包囲網と言う役職を与えられている分確認に行けないもどかしさに
僕は虚しかった
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cherry*(プロフ) - 夏美さん» （ ´∀｀）つ□ 涙拭けよ… (2022年2月28日 2時) (
レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
夏美 - 泣きそう (2022年2月28日 1時) (レス) @page44 id: 42847795b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - あっぷるさん» ありがとうございます😭そう言って貰えて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ❤︎ (2022年2月22日 2時) (レス) id: 1bcf7600ec (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったし、めちゃめちゃ泣きました笑応援してます! (2022年2月22日 0時) (レス) @page43 id: 862121f9b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - たかなしさん» 読んでいただきありがとうございました！嬉しいです♡ (2022年2月15日 2時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2021年12月8日 23時
