敵 ページ24
血が滴る
頭と肩を掠った
痛むが全然動ける
血の量だけが異様に多い
「下がってろ！血やべぇぞ！！」
『致命傷じゃない！余裕』
「ぎゃはははははははははは！！喋ってる余裕あんのかガキが」
「ンだとコラモブザコ敵がっっっっ！！！」
『ガキガキうるせぇよ黙れ敵っっっっ！！！！』
爆豪と私の怒声が響く
ただ、それはこの紫の霧のおかげで遠くまでは届かない
声からして察してはいたが、そこで初めて敵の姿が視認できるほど近づく
壊れた二階建ての建物の屋根に座る敵は、まだ私たちと歳の大差がないような男
手には長い鎖の先に鉄球のついた武器を持っている
「黙れガキども。殺す」
男が立ち上がり振り上げた鉄球を私たちはそれぞれ避ける
中距離武器は近接に弱い
まずは至近距離まで...近づく
『クラウドッ！』
クラウドは戦闘より避難などに使うほうが本来の持ち味を発揮出来る
だが、戦闘において間合いを詰める際や距離をとる際、また、攻撃にメリハリをつけたい時の[移動手段]として便利だ
高低差があるが、私と敵はゼロ距離まで近づく
『ここで道草食う時間はないの。合理的にいこう』
右手のサポートアイテムから紐のようなものが出て、敵の右腕に絡みつく
そのまま思い切り引っ張りバランスを崩した所を体術で転ばし取り押さえる
ベストジーニストの繊維を操り拘束する戦い方と相澤先生の操縛布から生まれた私の近距離スタイルだ
倒れ込んだ敵の上に座り頭を抑えると、遅れて近くに来た爆豪くんが爆破する
「大人しくしてらァ痛ェことしねぇよ。クソ敵が」
『相っ変わらずヒーローらしからぬ...』
伊達にヒーロー目指してる訳でもないし、私と爆豪くんはジーニストの元で2人お世話になった身だ
互いのことは何となく分かってるし、自分がどう動けばいいのかも分かる
個性の相性は良いとまではいかないが、自分たちの戦い方に影響なし
ジーニストからも連携プレーは文句無しのお墨付きだ
ただ、敵も一筋縄ではいかない
身動きが出来ないまま遠くへ伸びていた鎖を回収したのか、戻ってきた鎖に私たちは飛ばされる
大きな音を立ててビルに爆豪くんが突っ込み、続けざまに私も地面に叩きつけられる
『っﾊｧ』
背中に衝撃が走り息が一瞬止まる
...強い
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cherry*(プロフ) - 夏美さん» （ ´∀｀）つ□ 涙拭けよ… (2022年2月28日 2時) (
レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
夏美 - 泣きそう (2022年2月28日 1時) (レス) @page44 id: 42847795b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - あっぷるさん» ありがとうございます😭そう言って貰えて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ❤︎ (2022年2月22日 2時) (レス) id: 1bcf7600ec (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったし、めちゃめちゃ泣きました笑応援してます! (2022年2月22日 0時) (レス) @page43 id: 862121f9b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - たかなしさん» 読んでいただきありがとうございました！嬉しいです♡ (2022年2月15日 2時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2021年12月8日 23時
