ゴーグル ページ17
そう言えば、お兄ちゃんはどんなコスチュームを付けていたのだろう
幼い頃に亡くなった兄は私と同じ個性なため参考になる
そう思い記憶を遡るが、なにせ幼い頃に亡くなっているのだ
コスチュームどころか、顔すらも写真を見ないと満足に思い出せない
大好きだったたった1人の兄なのに
それが悔しくて仕方なかった
、
「コスチュームはどうだ？なんか思いついたか」
『うーん、水分を使うので水を摂取出来るようにポーチみたいなのをつけて欲しいですかねえ。』
「他には」
『.....あっ、早く移動する時に顔を覆えるものがないと目が乾くっていうか...』
「今更すぎるだろ」
『ですよねぇ、私今までクラウドを避難する人を乗せるか相手を上に拘束するか自分の上下移動くらいにしか使ってなかったもので』
そう、今まで自分が素早くそこに移動する、と言う使い方でクラウドを使っていなかったため今さっきの消火活動の真似っ子で初めて気がついたのだ
確かによく考えたらパイロットとかはゴーグルをしている
、
悩んでいるとスっと目の前に何かが差し出され私の思考は途切れる
それはゴーグルだった
「俺のゴーグルをやろう。俺は目線を隠す為に使うが、お前は空を移動する時、目を守れる」
『え、悪いですよそんな』
「サポート科に追加で頼むより早くて合理的だ。それに...もう使わない」
相澤先生は片目と片足を失っている
プロヒーローの肩書きではあるが直接戦いに参加するのはかなり難しいだろう
それでも...
これは先生の大切な戦闘服では無いか
「白雲も...お前の兄貴もゴーグルをしていた。目を守れと、あいつが俺にゴーグルをくれたんだ。」
『...そう...なんですか？』
先生がお兄ちゃんの話をするのは、三バカのことを知った日以来だった
「俺と、お前と、白雲と...ほらおそろいだ」
ゴーグルのゴムをのばし私の目につける
いつもより優しく笑った顔に見えた先生はゴーグルのせいでほとんど見ることは出来なかった
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cherry*(プロフ) - 夏美さん» （ ´∀｀）つ□ 涙拭けよ… (2022年2月28日 2時) (
レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
夏美 - 泣きそう (2022年2月28日 1時) (レス) @page44 id: 42847795b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - あっぷるさん» ありがとうございます😭そう言って貰えて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ❤︎ (2022年2月22日 2時) (レス) id: 1bcf7600ec (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったし、めちゃめちゃ泣きました笑応援してます! (2022年2月22日 0時) (レス) @page43 id: 862121f9b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - たかなしさん» 読んでいただきありがとうございました！嬉しいです♡ (2022年2月15日 2時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2021年12月8日 23時
