前とは違う ページ3
周りは騒然としていた
「出来損ないに優しくするなんて正気か!?」
そうだ
何をしているんだこの男は
彼は溜息をつき
「蝿と人ならどっちに需要があると思う?」
答えは人だ、と言い切り
私を何処かに連れて行った
_____
______________
「なんで...私を」
そっちにメリットなんて無いのに
答えを待っていると
彼は暫くして口を開き
何を思ったのか
「...なぁ君」
「俺と友達になろう」
「...は?」
ただでさえ助けた理由も分からないのに
その言葉の意味も分からなかった
元々、助ける奴はいたりした
だが時間が経てばそいつも一緒に私を殴って居るのだ
いわゆる『偽善者』だった
だが
友達になろうなんて言う奴は初めてだ
「なんで」
「君が友達になる事、それが俺のメリットになるからな」
それはメリットなのか
「とんだ偽善者と思ってくれてもいい、だが」
「...?」
「君の助けに俺はなりたい」
頭がおかしい
出来損ないの助けにコイツはわざわざなりたいのか
だが
出来損ないだからこそそれを認めたいと思った
救われたいと思った
「……分かりました」
これが、出来損ないの私にできた初めてのともだち。
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ゆけちゃ。(プロフ) - アプリ移動します、プリ小説です (2020年7月21日 23時) (レス) id: 2288af3b41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sakurayukke桜ユッケ | 作成日時:2020年5月4日 2時