期待の新人 ページ2
「新しく配属されたグルッペン・フューラーだ、宜しく頼む」
新しく配属された兵は
美しい金髪だった
とても低いバリトンボイス
だが不快とは思わない
威厳が有り、落ち着かせる声
___________________
「おいまたグルッペンが...!!」
「すげぇな!!!過去最高の点取ったんだろ!?」
「ありがとう、皆が教えてくれたお陰だ」
彼は人気者
気が配れ
決して仲間を見捨てない
そんないい人
彼のお陰で
誰も私に注目しなくなった
___________________
__1ヶ月後
彼の話題は収まり
再び私に注目が向いた
「ッッオラッ!!!!」
「ッ...!!!」
痛い
また戻ってしまった
すぐ終わるはずの暴力は長く続いた
私を殴っていなかった分ストレスが溜まっていたのだろう
その時
「_______何をしているんだ」
揺らめく金髪
いつも周りが見ている彼とは確実に違った
不快そうな顔をしている
それを知らずか男は
「出来損ないを鍛えてやってるんだ、お前もやるか?」
と聞いた
(どうせ、彼も殴って来るだろう)
いつも周りはそうしてた
今やここの半数以上は私を忌み嫌っている
私をコケにしている
きっと今回も
「すまないが」
私を___
「クソと同じ事はしたくないのでね」
「__え」
思わず声が出てしまった
そして彼は
スタスタと冷えた地面を歩き
「大丈夫か?」
私に手を差し伸べてきた
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ゆけちゃ。(プロフ) - アプリ移動します、プリ小説です (2020年7月21日 23時) (レス) id: 2288af3b41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sakurayukke桜ユッケ | 作成日時:2020年5月4日 2時