独歩の妹が可愛すぎてつらいんですが。【ヒプマイ】

#36 ページ36

乱数は先に寂雷先生から逃げていたらしく。

もういなくなっていたみたい。

｢じゃあまた後で寂雷さん。｣

｢あぁ。一郎くん。｣

そして、イケブクロディビジョンとも別れて

中央区の中をすすんでゆく。

私は3人の少し後ろについて歩いていた。

これでやっと心が落ち着ける。

そう心をほっと撫で下ろしたが、

まだひとチームあることを
私は忘れていたのだ。

急に手を引っ張られ足を止められる。


｢おい、Aじゃねぇか。
なんでおめぇがここにいんだよ。｣

振り返った先には、ヨコハマのヤクザ。

『左馬刻...ひ、ひさしぶり...』


今できる体力で1番の笑顔をみせる。
あの海以来だし、

少し気まずいのは私だけか


｢ほんとですね。こんな物騒なところに、
いるなんて珍しいですね。顔が疲れているようですが、何かありましたか？
...まあ大体は予想がつきますがね。｣

私の顔をのぞき込む。

顔が近く恥ずかしくて顔を赤く染めると、

メガネをくいっとほそいゆびで上げて
ニヤりと口角を上げる銃兎

きっとわざとだ。

ヨコハマディビジョンがいる

っということは...


『理鶯？！』

そう呼ぶと後ろから

｢小官の名前をよんだか？A。｣

顔上げて上を見ると
優しく微笑む整った顔が見える

私もつられてニコッと微笑む



｢...ッチ。相変わらず理鶯には態度がちげぇ
ムカつく。｣



｢まあまあ、人から奪うのも楽しいものじゃないか？それとも自信が無いのか左馬刻。｣


イライラする左馬刻に
ちょっかいをかける銃兎。

相変わらずヨコハマはヨコハマだな〜。

そう考えていると遠くから声が聞こえてきた


｢おーい！！Aー！！みーつけた！
独歩！いたよー｣


｢良かった。急にいなくなったから心配したんだぞ。 ｣

急にいなくなった私をさがしにきたみたい。



『ゴメンお兄ちゃん。
急に引っ張られちゃって』


2人に事情を話していると、

どこかに用があるらしく、

またなと、左馬刻に声をかけられバイバイをして、
3人で帰りをまつ寂雷先生の元へ向かう。



｢てかさ、Aいつからそんなに各ディビジョンと仲良くなってんの。
俺っちのAだったのにー ｣

口を尖らせながらブーブーいってる一二三の隣を歩く。

『うーん...まあ、自然にだよね。』


｢あぁ。俺のもとから、
愛しの Aが離れていく...... ｣


みんなの前で他のディビジョンの話しは絶対にしないと心に決めたAちゃんでした。

#37→←#35

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す