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#26 ページ26

「A今日は、学校どうだった??」


目の前でご飯茶碗を持った観音坂独歩、

私のお兄ちゃんに質問される。


『ん??別に普通だよ。』



「そうか...ならいいんだけど...。」


そう言って


私の作ったチンジャオロースを無言で食べるお兄ちゃん。



私が病院に連れてかれてから、
お兄ちゃんと夕ご飯を一緒に食べる機会が多くなった。


いままで。たくさん残業して、帰ってくるのが遅かったけど、

今は大丈夫なのかな?と、ある意味心配だ。

きっと私のことを気にしてくれているんだ。

お兄ちゃんは優しいから。



『お兄ちゃん。』


「ん??どうした?やっぱり何かあったのか?!」

急いで箸を置くこの姿でも、わかる。
愛おしいこの人の優しさが。



『ごめんねお兄ちゃん。ありがとう、


大好きだよ。』


私は久しぶりに自然に笑った気がする。


するとお兄ちゃんは、目に貯まる水分を
必死に両手で抑えながら。

ごめん。ごめんね。と私に謝る。



「僕が何にもできないから、


頼りないから、



いつもAに辛い思いをさせて、


僕が、兄ということ自体を謝りたいのに。



でも、大好きだからAのこと。




頼りないさ過ぎる兄だけど、

もうAの悲しむところ、

傷つくところは見たくない。

だから、僕は一生Aを守る。

いや守りたいんだ。」




必死に涙をこらえながら紡がれる言葉。




私は独歩お兄ちゃんに抱きつく。




「...A?」




私は自然に涙がこぼれていた。
でも、それが気づかないほど、夢中で、



彼を抱きしめた。



『ありがとう。お兄ちゃん。

私はあなたのために生きる

あなたの横で一緒に歩く。

もう一生辛い思いをさせない。』




するとお兄ちゃんは、私の背中に手を回し、


優しく、力強く、私を抱きしめてくれた。




「愛してる。A。」



その言葉は重く熱く。



私の心臓が跳ね上がらせる。







ーーー私も。愛しているよ。お兄ちゃん。

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pon(プロフ) - 最初の方の#2ページの気をつけますのとこが気おつけますになってるのがちょっと気になります… (2023年1月31日 18時) (レス) @page2 id: 62692fc6b2 (このIDを非表示/違反報告)
観原G佳(プロフ) - とても面白かったです!続きがどうなるのか見てみたいので、続編書いて欲しいです!m(_ _)m これからも頑張ってください! (2019年10月18日 19時) (レス) id: 9e096c4fd1 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる。(プロフ) - いまづきさん» コメントありがとうございます(><)私もどうなるかドキドキしながら書いてます!!これからもよんでいただいたらうれしいです!!よろしくお願いします(*´ч ` *) (2018年12月8日 0時) (レス) id: 27f33b0843 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる。(プロフ) - 聖亜@麻天狼 division 推さん» 大変お待たせしてしまい申し訳ございません(;_;)これからはこまめに頑張りますね!!これからも応援の程よろしくお願いします! (2018年12月8日 0時) (レス) id: 27f33b0843 (このIDを非表示/違反報告)
はるはる。(プロフ) - 朧流水斬さん» コメントありがとうございます!!これからもゆっくりになってしまうと思いますがたのしくかいていきたいとおもいます(><) (2018年12月8日 0時) (レス) id: 27f33b0843 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるはる。 | 作成日時:2018年6月21日 0時

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