独歩の妹が可愛すぎてつらいんですが。【ヒプマイ】

#22 ページ22

左馬刻side



銃兎の使いから帰ってきた理鶯がすごくムカつく。




｢おい。理鶯、テメェさっきから覇気のねぇ腐ったような顔しやがって、ウゼェ｣


｢...すまぬ。｣


喧嘩ふっかけても謝ってくるだけでさらにムカつく。


｢おい。オメェをそんなんにするぐらいだ、何かあったのか。｣


重たそうな唇を動かしながら、



｢Aが、意識を失って病院に運ばれた。｣




あ、あのクソ生意気な女が。倒れた？

俺が遊んでやろうと思っていたのに。

先に手を出したなんて、ムカつく。



｢誰にやられたぁ？俺が先にぶっ潰す。｣


イラつきで、ドンと音を立てて机を足で踏みつける。


｢小官も分かれば潰しにかかろうと思ったがそれは分からなかった。だがしかし、イケブクロの山田一郎か運んできたことは聞いた。｣




ぁぁ？？一郎の野郎だと。


さらに虫唾が走るわ。

イライラして、机を蹴り飛ばす。


｢おやおや、今日はずいずん荒れていますねぇ。｣


仕事を終えて帰ってきた銃兎が言う。


｢そう言えば理鶯。先程の件ですがね。Aに怪我をさせた犯人はわかりましたよ。｣


｢ほ、本当か？？｣

大きく目を開いて銃兎をみつめる理鶯


｢デマだったらぶち殺すぞ、おまわりさんよお。｣


｢私だって、正気じゃないんでねぇ。ぶっ潰したいんだよ。このチンピラ！！｣




ハハツ、これで準備は揃った。




｢襲撃だ。ぶっ潰してやる。｣



左馬刻サマを怒らせたことを後悔するがいい。


一生、Aにテェ出せねぇようにしてやんよ。

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