独歩の妹が可愛すぎてつらいんですが。【ヒプマイ】

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これは、悪い夢を見てるんだ。


暗くて冷たくて。悲しい夢。



毎日のようにバケツで水をかけられたり、

教科書がボロボロでゴミ箱に捨てられていたり。


最初の方は悲しかったけどいつしか、悲しいって感情すらわからなくなっていく。



いじめが始まるのはたった少しのきっかけ。


だがそれがどんどん大きなっていく。



皆の感覚も麻痺していっていたと思う、


最初の方はなんで私ばっかりと悲しむこともあったけど、


何度も何度も泣いているうちにやがて涙は、枯れていった。

悲しくなるのなら、人に何も期待をしない方が傷つかない。


一人でいるほうが安全で、楽だった。


私の大切な人には、私なんかで迷惑をかけたくなかっあから、

何事もないかのように笑顔で暮らす。


そんな生活を送っていた。



ある日の昼休み屋上に呼び出された。


いつものように蹴られたり殴られたり。髪をひっぱられたりするだけだと思っていた。


だけど、この日は違った。


ガン！！

と手すりに背中を叩きつけられる。


『あんた、まじクソウザいんだよ。』


あともう少し押されれば地面に真っ逆さま

私は底知れない恐怖に襲われた

三階建ての校舎でも結構高く感じる


周りの生徒達はその姿を見て。
ギャハギャハと笑いあっている。


1人の女生徒が私の首を締める


『あんたはいつも、そうやって偽善者の振りして、あんたが生きてるそれ自体が罪なのよ。』


『そーよ。あんたさえいなければ私たちは平和に暮らすことが出来たのに。』


私はあなた達に何の危害を加えたと言うのか、私があなた達をいつ苦しめたのか。


やりきれない悔しさに、もう乾いたはずだった涙がこぼれる。



『泣いてんじゃなねぇよこのどブスが！』


さらに首を絞める力が強くなる。


意識が遠のき、息が苦しくなる。


『ねぇ、流石にやばくない？？死んじゃうよ...』



誰かがそう言った。



『はぁ？何言ってんのよ。
あんた達だって死ねばいいのにって言ったじゃない。こんなやつ死んで当然よ。』


私は死ぬの？


嫌それは、嫌。




｢...た、たす...けて...死にたく...ない。｣


最後の力を振り絞って出す声も


誰にも届かなかった。



『うるさい！！』



そう言って強く押された。



気づいた時には空が見えた。




この日は、雲が全くない青空だった。




でもそれはほんの一瞬で、


あっとゆう間に暗闇に染まっていた。




そうこれはきっと悪い夢。

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