独歩の妹が可愛すぎてつらいんですが。【ヒプマイ】

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独歩side

これは過去の話。


決して忘れることの出来ない


いや、ずっと忘れてはいけない。


俺の妹、観音坂 Aは
とっても可愛くて、

誰にでも優しくて本当に自慢の妹。


こんな俺と正反対でいつも人に愛され囲まれていた。

この頃は毎日笑顔で本当に幸せそうだった




けれどそんな幸せな日々は永く続かなかった。



中学生になったとき。

Aはいじめられた子を庇ったことで、

いじめの標的にされた。


人の心というものは、

こんなに簡単なものなのか、

あんなに愛されていたのに、


急に誰もが見て見ぬふり。



でも、Aは優しいから、


誰にも弱音を吐かず、いつも笑顔で、




隠していた。


俺も就職活動で忙しかったし、

家にもいなくて気づくこと、


もはやAのことを考えることはなかった。





今思えばそれを伝えようとしてくれていた、

だけど、

自分が自分で精一杯で、


Aに気を使わせてしまっていたんだと思う。





最初は陰口とか軽いものだったとのも


だんだんエスカレートしていき、


暴力や刃物など、

もうAの中で収まるものでも



無くなってついには、









学校の屋上から、落とされ意識を失った。









幸い命は助かったものの。





目覚めた時には、






もう以前のAはいなかった。




俺は何度も何度も泣いて謝った。




そんなことしても何も許されないし、
何も解決しない。




俺が謝るとAは毎回俺にこんなことを言う。






ーーー

お兄ちゃんは悪くない。
悪いのはこんな世界でまわる世の中。人間。


ううん。違う。

私が一番いけなかったんだよ。

私がこの世界に生まれて来てしまったから。



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