336歩目 ページ49
「「ぷはっ！！」」
「｢ドゥバーっ！！！」」
どうやらサンジとルフィが上がってきたらしい。が、上がった声には２人とは違うものが混じっている。
「「ん！？」」
這い上がってきたのはサンジとルフィ。そして、さっきのチンピラ２人だった。海にやられてすっかり伸びているルフィを背負うと、戸惑うようにこちらを見た、王様の仮装の珍妙な男に声をかけた。
「上がりな。話だけなら聞いてやる」
「…へェ？」
男はMr.９、女はミス・ウエンズデーと名乗った。明らかな偽名だし、そう指摘したが、２人は頑なに本名を明かそうとしない。確実に、“訳あり”だ。
「それで？あんたらはウイスキーピークから来たんだね？」
「ウイスキーピーク？なんだそれ」
「わ…我々の住む町の名だ…です」
「船がなくなったからそこへ連れてけって？」
話を聞いていたナミがぐっとMr.９に顔を寄せた。
「それは少しムシが良すぎるんじゃないの、Mr.９？クジラ殺そうとしといてさ」
バツの悪そうな怪しい２人を見て、私も口を開いた。
「なぁ、あんたらがクジラ狩りに使ってた武器だけど……ただの“ゴロツキ”が持つにしちゃあ、ちょいと質が良すぎる」
「「！」」
「あんた達、本当は…何者なんだい？」
「王様です」
「うそつけ」
ナミがMr.９の頬を抓った。
「正直に話しとくれよ。“
私の言葉に２人は困った様子で互いの顔を見合せた。が、すぐに両手を地面につくと、勢いよく頭を下げた。
「「言えません！！！」」
「しかし！！！町へ帰りたいんです！！！受けた恩は必ず返します！！」
ミス・ウエンズデーが項垂れた。
「私達だってこんなコソコソした仕事、やりたくないんですが…なにせ我社は“謎”がモットー。何も喋るわけにはいかないのです。あなた方のお人柄を見込んでお願い申し上げます」
「…やめておけ。何を言おうとロクなもんじゃないぞ、そいつらは」
クロッカスさんは２人を睨んでそう言った。その言葉に、ナミがなにか思いついたように微笑む。
「…ところで私達、“
途端に怒鳴り出す２人。しかし、ナミが腕のログポースを見せると元の態度に戻った。
(信頼、はできなさそう…)
そう思った時だった。
「いいぞ、乗っても」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 247人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りと(プロフ) - 甘党さん» あ、ありがとうございます〜！トンカチって書いてましたか…！すぐ修正しときます〜！！ (2018年11月26日 18時) (
レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - りとさん！読ませていただいてますが、一つ質問？です！322歩目の話でルフィの事をトンカチと言っていますが、正しくはカナヅチではないでしょうか？すごい細かくて申し訳ないんですけど、気づいてしまったのでとりあえずご報告を…(*'ω'*) (2018年11月26日 18時) (レス) id: de091372b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - りとさん» そうでしたか！お返事ありがとうございますｍ(＿ ＿)ｍ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ミカン(=･ω･=)さん» ミカンさん、コメントありがとうございます。理由としては２つあって、１つは作者が面倒に思ったから。もう１つはない方が文字数が稼げるからです。別段意味はないですよ(*^o^*) (2016年8月18日 18時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン(=･ω･=)(プロフ) - 質問いいですか？なぜ途中からセリフのとこに名前を付けなくなったんですか？変なこと聞いてごめんなさい！これからも頑張ってください^^ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 86f8ae39c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りと | 作成日時：2016年4月26日 14時
