"普通の兄弟"って…?【ころん】【男主】

23話 ページ30

さとみside


一旦落ち着こうと家に戻った


ｶﾞﾁｬ


さ「ただいま〜」


こ「……」


莉「お!!さとちゃん逹おかえり〜」


る「ころちゃん!!喧嘩してないですか?人殴ってないですか?」


さ「あんま…それに触れない方が良い…かも…」


莉「あれ?Aは?」


………一番触れちゃ駄目なところを…莉犬ゥ←


さ「えーっと……」


なんとか誤魔化そうとしたけど


こ「拐われちゃった…」


ころんが正直に言ったから


莉「…ぇ…なにそれ……本当?」


る「誰が拐ったんですか?どーして拐われちゃったんですか?

さとみくんが近くにいたはずです!!それにAくんは、強いですよ!!」


なんか重い空気になってしまった


こ「……拓に……拐われた…


さとみくんは、囮の拓の相手してて…それで…


Aは最近喧嘩してないから…力が落ちたのかもだし…」


ころんはうつむきながら言った


莉「警察事じゃん!!警察に連絡……」


こ「それだけはダメ!!!」


る「なんでですか?」


こ「…どうしてもダメなの……」


莉「……せめてなーくんとジェルくんには連絡して良いよね?」


こ「うん…」


なんでそんなに警察が嫌なのか知らないけど


嫌だって言ってるころんの顔には少しだけ焦りが見えてる


あまり落ち着きがない


莉「なーくんとジェルくんすぐ来るって!!!

なーくん逹来たら、作戦練ろ!!」


莉犬は明るく振る舞おうとするけど


こ「やっぱ、僕が…僕が一緒に居れば…Aにずっと引っ付いてれば良かった…


僕……Aを探してくる…」


それに水を差す様に過去を後悔するころん


いつもは前向きなのに


挙げ句の果てにAを探すって


情緒不安定になってるじゃん


さ「一旦落ち着けころん…


探すのはなーくん逹が来てから」


こ「それじゃ、Aがなんかされちゃう気がして…


やっぱ探す!!」


そう言い放って出ていくころん


さ「おい!!ころん!!!」


る/莉「「ころちゃん!!」」


俺たちの呼び止めようとする声はもう届かなかった

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