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side_juri
1時間ほど辺りを散歩して、家に戻った。
案の定、部屋にAの姿はない。
グシャグシャの布団と、
脱ぎ散らかされた昨晩着てた服がAの焦りようを物語っていた。
そんなAの様子を目に浮かべながら、
俺はベランダへと出た。
心地の良い秋風が吹き抜け、
澄んだ空に薄い雲が浮遊している。
庭の木の枝に小鳥が羽を休めている。
どこからが聞こえてくる子供の笑い声。
"俺の醜さをより強く認識させるこの綺麗な場所"
いつかの俺は、ここをそんなふうに思っていた。
見るもの全てがキラキラと輝いて見えて、
それは俺を嘲笑っているとしか捉えられなかった。
でも、違った。
この綺麗な場所は、俺を浄化し、
自分で言うのも恥ずかしいけど、
俺の心を少し、美しくした。
そしてその美しさの真ん中は、Aだ。
出会った時のAを思い浮かべる。
黒髪で、少し小柄な清楚系少女。
あの日のAは、
不貞腐れたような顔をしていたっけ…
今ではすっかり、
俺の前でも無邪気に笑うようになった。
勝手に部屋に入っても、上裸でうろついても、
先に風呂に入っても、
文句の一つも言わなくなった。
それはきっと、お互い心を許し合えたから。
Aが帰ってきたらなんて言ってやろうか、
どんな顔を見せようか…
そんな事を考えながらAを待つ時間は、
多幸感に包まれていた。
Aは俺に、溢れるほどの幸せを与えてくれた。
そしてこれからは、俺が…
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さいか(プロフ) - リリーさん» そんなふうに言っていただけるとすごく嬉しいです(;_;)ぜひまたリクエストがあればよろしくお願いします！ (2019年2月16日 23時) (
レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - すごいです！こんなに素敵になると思ってなくて何回も読み返しちゃいました！ありがとうございます！ (2019年2月15日 0時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - リリーさん» リクエストありがとうございます！バレンタインにピッタリのお話が書けて嬉しかったです！！ (2019年2月14日 13時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 樹くんへバレンタインのチョコをプレゼント手作りしてプレゼントするのが読みたいです！お願いします(^ ^) (2019年2月12日 11時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - リリーさん» リクエストありがとうございます！「�� - 雨降る日曜日 - 」にて、樹くんと女の子ちゃんのラブラブ書かせていただきました。ご要望に答えられたか心配ですが…ぜひ、読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年2月12日 6時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年11月19日 7時
