好き? ページ15
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樹「 はーちゃんは、しなきゃよかった恋ってしたことある? 」
授業を初めてサボった今日。
天気の良い青空の下で、藤原くんは突然そう問いかける。
しなきゃよかった恋…
なんでそんなことを聞くんだろう…
A「 ない、ですかね… 」
樹「 だよね。笑 」
藤原くんはふっと、私から目線を逸らす。
藤原くんは、そんな恋をしたことがあるのかな…
A「 藤原くんは…? 」
樹「 …秘密。 」
彼はそう言って、立ち上がり
フェンスもたれかかって、悲しそうに空を見上げた。
秘密、って、絶対に何かを隠している。
でも、私は深くは聞けない。
いや、聞いてはいけない気がした。
樹「 …深く聞かないんだね。 」
A「 っ、はい。 」
樹「 はーちゃんは、あの人に似てるよ。 」
藤原くんは悲しそうな笑みを私に向けてそう言った。
樹「 はーちゃんは、俺のこと好きなの? 」
A「 !…いや、好きとかじゃ、 」
樹「 いつもさ、教室から見てたでしょ? 」
A「 …バレてた… 」
樹「 はーちゃん、 」
A「 は、はい。 」
藤原くんは、さっきからおかしな質問ばかりをしてくる。
藤原くんに名前を呼ばれ、改まった返事をしてしまう。
そして、何故か心臓がバクバク激しく波打つ。
樹「 ごめん。俺、もう恋はしないんだ。 」
その一言で、心に何かがずしっとのしかかったような気がした。
告白も何もしないで、私は振られた。
好きでもない、ただの憧れの人に…
いや、憧れじゃない。
私は何かを勘違いしていたのか?
手を掴まれたり、家が隣だったり…浮かれていたんだ。
A「 …用事思い出したので失礼しますね。 」
樹「 え?…ちょ、はーちゃん! 」
私は精一杯声を振り絞り言葉を発するも、声が震える。
藤原くんは私を呼び止めているも、その場から早く逃げたかった。
急いで屋上から階段を駆け下りる。
涙が溢れて止まらなかった。
あぁ、私は藤原くんが好きだったんだ。
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杜若(プロフ) - れもんさんのアソビゴコロという作品に似てますがこの作品はこの作品で楽しませていただいてます! (2019年9月17日 6時) (レス) id: 2722c7dbb0 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ほんとにありがとうございます!!来夢さんのペースで待ってます!!ほんとにありがとうございます!! (2019年8月14日 23時) (レス) id: 9ac46dce77 (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - りんさん» 了解しました!ぼちぼち落ち着いたら書かせてもらいますね(><) (2019年8月14日 23時) (レス) id: 5e5a40dc2a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - コメントレスありがとうございます!!わー!考えて貰えて嬉しいです!私Twitterやってないのでこっちで書いて貰えると嬉しいです!ほんとわがままですみませんっ!次もほんとに楽しみにしてます!! (2019年8月14日 23時) (レス) id: 9ac46dce77 (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - りんさん» ありがとうございます(><)わわわ、ぜひ書かせてくださいッ!Twitterにでもひっそり書きたいと思いますね!次回作でもよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年8月14日 23時) (レス) id: 5e5a40dc2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幸 | 作成日時:2019年4月27日 18時