第36話 ページ40
♡♡
剣持さんが不思議な顔をして見てくる。
『…その、剣持さんは行きたくないですか？』
「あぁ、その話ですか。」
『何か不都合があるなら言ってくだされば私、善処します。』
『ですから、来て欲しいです。』
と伝えるが、何か言いたげな顔を私に見せる。
言いづらそうにするその素振りに、私は緊張してしまう。
「…僕、…じゃないですか。」
『はい？』
「……僕が居るから出来ない事あるじゃないですか。」
「最近は、より1層感じてました。」
冷めている声が響く。
私は、私なんかより大人びている彼を、
ちゃんと見てあげられていなかったかもしれない。
「お酒飲む企画とか面白そうですよね。」
「だけど、僕がいるから3人は遠慮してます。」
『それ、良いですね！！！』
「…はぁ？」
『その企画良いですね、是非やりましょうよ！』
彼は目を丸めて驚いている様子だった。
企画会議ではそんな案は出なかったという事は、
ずっと秘めていたのだろう。
だけど、とても素敵な企画だと思う。
『剣持さんが提案者で私が話を付けてみますよ。』
「いや、…。」
『剣持さんはやっぱり優しいんですね？』
『だけど、彼らは遠慮しているんじゃなくて、4人で出来ることをしたいと思ってしてると思ってます。』
『それに、お酒は飲まなくてものんびりと話をすることは出来ます。』
『あ、私はお酒飲みませんよ。』
「……僕が飲まないからですか？」
『違いますよ、私弱いんです。』
「そうですか。」
『だから、…えっと、剣持さんが居たら楽しいです｡』
「接続語、間違ってますよ。」
『剣持さん！！私は剣持さんが来て下さったら嬉しいんです！！』
「うるさいですよ。」
なんて冷たく離してくるけど、
今は嬉しくて微笑んでしまう。
だって、また耳が赤くなっている。
「……行かないとうるさそうなんで、行きますよ。」
『はい、行きましょう！』
『それとお酒雑談企画もやりましょう。』
「…はい。」
聞けてよかった、聞いてよかった。
私はこの企画絶対通してみせる、と剣持さんに誓った。
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エス兎(プロフ) - 蜜柑缶詰さん» 遅すぎる返信お許しください。優しいコメント本当にありがとうございます。神作品だなんて言ってくださって本当に嬉しいです。頑張ります🙇 (2023年5月18日 0時) (
レス) @page50 id: 8b412c03e0 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑缶詰 - 初コメです！急すぎますが、本当に好きです！！無理のないように更新頑張ってください！応援してます！！！こんな神作品を書いてくださってありがとうございます！！！ (2023年4月3日 20時) (レス) id: 45c5ef30c9 (このIDを非表示/違反報告)
エス兎(プロフ) - 或さん» コメント有難うございます✨神作品と言って頂き本当に本当に嬉しいです🙇😭これからも頑張ります…！有難うございます！ (2023年2月21日 23時) (レス) id: 8b412c03e0 (このIDを非表示/違反報告)
或 - 控えめに言って神作品です。 (2023年2月21日 22時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
エス兎(プロフ) - ここさん» ここさん😭♡コメント有難うございます🙇嬉しいことばかり言って下さり本当に有難うございます…🥹✨頑張ります♡ (2023年2月4日 22時) (レス) id: 8b412c03e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エス兎 | 作成日時：2023年1月8日 23時
