9話 ページ10
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「あれ?ゆめ…A?」
『とう…剣持くん!?』
お互いがお互いに危ない発言をしたな、今。
私はまた聞こえないふりをして、剣持くんにかけよる。
ゆめとしては3日前に会ったが、Aとして会うのは1週間前になる。
なのに、3日前に会ったはずなのに、久しぶりな感じがした。
「どうしたの?なんか顔色悪い。」
『え?…あー少し嫌なことあってね。』
やっぱり剣持の声のトーンは少し冷たかった。
ゆめにはあんなに甘いのに。その違いに私は何故か泣きたくなる。
「……どっか行く?」
『え?どっか?』
「海、…とか。」
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初めて来たと言ってもいいぐらいに懐かしい感じがした。
なんで連れてきてくれたんだろう。
あ…理由とか無いかなぁ。
『剣持くん!私いってきます!』
海は好き。どこまでも続いてそうな海を見ると何でも出来そうな、そんな気持ちになる、させてくれる。
私は海を目の前にして、海に足を入れようとした。
「ちょっ。」
手首を掴まれた。
「靴脱げよ。」
『あ…そっか、ありがとう!』
靴を脱いで私は海に足を踏み入れた。
凄く冷たいわけではないが、気持ちいい程よい冷たさ。
隣をチラッと見ると私を見て笑っている彼が居た。
…ゆめを見る視線と同じものを感じた。
というか、いつからそんな顔で私を見てたの?
『剣持くん、ありがとう連れてきてくれて、』
「いや、別に…。幼なじみだし。」
『最近話せてなかったから嬉しい。』
「俺も。」
”俺”という言葉を聞いて嬉しくなった。
彼は一人称は僕、だからリラックスしてくれているのかな?と思った。
私はタオルで足を拭いて靴を履いた。
掴まれた手首はいつの前にか気持ち悪く感じて居なかった。
不思議。
ほんと不思議。
♡♡♡♡
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エス兎(プロフ) - Suzuさん» コメント有難うございます🥰有難うございます!♡これからも頑張ります!✨ (2022年8月9日 23時) (レス) id: 8b412c03e0 (このIDを非表示/違反報告)
Suzu(プロフ) - Twitter見れなかったので、完結嬉しいです!!お疲れ様でした! (2022年8月9日 5時) (レス) @page35 id: 0102290343 (このIDを非表示/違反報告)
エス兎(プロフ) - もかさん» もかさんコメント有難うございます😭✨とても嬉しいです!そう言って頂いて本当に嬉しいです!頑張ます! (2022年3月25日 23時) (レス) @page5 id: 2399c8883e (このIDを非表示/違反報告)
もか - 新作ありがとうございます!こちらの作品も大好きな作品の一つになりそうです。 (2022年3月25日 21時) (レス) @page4 id: 0bf0dfc8fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エス兎 | 作成日時:2022年3月25日 13時