薄桜鬼〜雪花ノ蝶 ｾｯｶﾉﾁｳ〜

肆話　滅ぼしの夢見 ページ6

A(此処はどこだ？)



俺は燃え盛る炎が広がる大地にいた……
女、子供の悲鳴が聞こえる。

逃げ惑う人々。

どこを見ても赤の一色。

すると、二人の少女と青年が何から逃げている



A(そうか…これは十五の“私”)



そうだ。これは私が過去に味わった憎き記憶…
すると……



ザシュ!!!!････････ﾄﾞｻ………



何者かが過去の私に刃を向けていた所に、青年が庇って斬られた……




過A〈にい……さま?にいさま?!兄様!!兄様ぁ!!

兄様ぁあああアアアアあああ!!!!!!!!〉




過去の自分に“兄”と呼ばれた青年は




青年〈にっ、逃げ、ろA………お前だけでも〉




過A〈いっ、いや……嫌だ!!嫌だよ?!

兄様も一緒に逃げようよ！〉




青年〈皆が助けてくれた命を無駄にしちゃあいけない

……逃げるんだ………


頼む…お前まで失いたくない…………〉




過A〈ｯ?!………ｸﾞｽﾞ…分かった……分かったよ……………にい…さま………〉





A(ｯ?!兄様………!!)




そして、赤い炎が私を包んでいった……




A『(怖い！熱い！助けて!!!!)』




声を出そうとするが、出ない。
そして、私の耳に人々の声が聞こえてきた…





人々1{あぁ、憎い！憎い！}


人々2{人が憎くて堪らない!!!!}


人々3{人間なんて滅んでしまえばいい!!!!!!!!!!!!}



憎い…………


＿＿＿＿ｯ!!!!!＿＿


にくい…………


「＿＿おき＿＿＿＿!!」


ニクイ………


《しっ＿＿しろ！＿＿＿＿!!》


ヒトガ、ニクイ………




月縁《しっかりしろ！A!!!!!!!!》



A『ﾊｯ?!!!』




▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

はい！
ここで一旦切ります！

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