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普通にしていてくれたらいいんです
いつも通り、ギターを弾いたり歌ったり、
私がいないと思って過ごしてください
そう伝えても先輩はふわふわしていて、
床に胡座をかいてギターを弾いてても、微かに聞こえるシャッター音が気になるらしく、
カシャカシャッと連続で音が鳴れば、�霤沈菁擇呂佞佞佞辰半个そ个靴討靴泙�
そんな先輩に私も笑いながら、夢のような昼休みを過ごした
ギターを弾きながら、先輩は目を閉じている
「…なあ？」
「あっ、はい！」
「ふふっ、今日ってな、午後は授業でここ使わへんねん」
「そうなんですか？」
「おん、ええトコやろ？」
すると突然ギターの音色が消えていくから、
先輩の少し前に立っていた私は床に座る�霤沈菁擇鮓�た
左手は指板に当てたまま、ピックを持つ右手で耳の後ろあたりを掻いていて、
前髪で隠れて目は見えない姿
「…�霤沈菁據�
「ん？」
「もしかして、サボろうとしてますか？」
「この曜日はいつもそうしてるで、
先生たちも呆れてもう何も言わへん、前はよう怒られてたけどな」
前髪を払い�霤沈菁擇鰐椶鮑戮瓩�
立っている私を見上げながら先輩は言った
「俺みたいにはなったらあかんよ、アホになるで」
そう言ってどこか寂しそうに、ギターのネックをキュッと握る
私は思わず顔を背けた
ほんの少し期待したのだ、「一緒にサボろう」という言葉を
ほんの少しだけ、期待したから
締め付けられる胸
自分が少し悲しんでいることに気付く
「…もうすぐ終わってまうな、昼休み」
「…私もサボっちゃおうかな」
「あかんって言うたやろ〜？」
「先輩もですよ、単位、大丈夫なんですか？」
「ギリギリやなぁ、…ギリッギリ」
「ダメじゃないですか」と言えばただ笑うだけ
その綺麗な笑い声を掻き消すように、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響く
全ての音が消えた時、ずっと立っていた私は�霤沈菁擇量椶料阿忘造辰�
そんな私を驚いたように目を開いて見つめる先輩にカメラを向けて、カシャ と一度だけ、シャッターを切る
先輩はよく困った笑顔を見せる
今もまたそんな笑顔を見せて、何も言わずに歌い始めた
私が最初に教えたように、
私はここにいない、先輩は今一人である
そんな風に私の事など気にせずに、歌を歌い、
6本の弦を揺らしながら目を閉じていた
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なあちゃむ(プロフ) - コメントの返信ありがとうございました！桜さんの作品は自分の頭の中で映画のように綺麗に想像することができるので本当に素晴らしいです。桜さんの作品、すべて読ませていただきました。どれも素敵で、読み直した作品もあります。これからも更新楽しみに待ってます。 (2016年8月10日 8時) (
レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - なあちゃむさん» 「また明日」っての方でもありがとうございます、とても嬉しいです、読んでくださる方の脳内で映像化されるような情景描写、美しく綺麗な世界になるように心掛けております、なのでお言葉とても嬉しく自信になります！書いてて良かったです、本当にありがとうございます (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 怜奈 桃ジャス民さん» 順調に進んでおられて良かったです、わかりました、応援していますね(^^) (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - 読んでいてその風景を思い浮かべることができました。ストーリーも本当に素晴らしくて、占ツクを読んで泣いたのは春紫苑が初めてです。本当に素敵なお話でした。また読み返します。 (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - コメント失礼致します。初めまして、友達がオススメしているのを聞いて、久しぶりに占ツクにログインして春紫苑を読みました。私が期待していたイメージを遥かに超えて本当に素敵な作品でした。情景描写の美しさ、メンバーのキャラクター、すべてがイメージとぴったりで (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月21日 1時
