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音楽室の真ん中
二人で向き合って立っていた
しばらく笑い合って、落ち着いた頃に先輩から切り出してくれる
「…楽しかったで、昼休み
まさかラスト一年に一人やない昼休みが来るなんて思わへんかったから、」
「お邪魔じゃありませんでしたか？」
「邪魔やったら言うてるわ、…ありがとうな」
そう言って卒業証書を持たない手を私に差し出す
大きなその手を見つめて、私はスカートを握った
差し伸べたまま�霤沈菁擇呂修鵑併笋房鵑魴垢欧董�
「どうした？」と優しく問いかける
「…私も楽しかったです、幸せでした
昼休み先輩と一緒にいられるだけで全部、勉強も写真も全部頑張れました、…心の糧だったんです
�霤沈菁擇六笋�いなくたって気にすることなくギターを弾いただろうし、綺麗な歌声を響かせていたと思います
私が重岡くんの元へ行ったって気にする事なく、むしろ穏やかに送り出してくれました
正直その時は寂しかったです、けどありがとうございます、
今日、来てくれて嬉しかったです」
�霤沈菁擇呂罎辰�りと差し出していた手を下ろした
スカートに皺が残るほど強く握りしめた私
悲しげに目を揺らす�霤沈菁擇呂茲Δ笋�気がついた
私の恋心に、この時にようやく
「…Aちゃん、」
「ごめんなさい、気味が悪いと思ってくれて構わないです
それでも好きなんです、�霤沈菁擇�好きなんです
私の事を妹さんと重ねていても、それでも幸せだったからっ…」
下ろしてやり場を失っていた�霤沈菁擇亮蠅�私の頭に回り、
優しくぽんぽんと撫でてくれて、
「アホやなぁ」と近い頭上から聞こえるその声に、
堪えていた涙が量を増す
「気味が悪いなんて思わへんよ、大丈夫」
「本当ですか？」
「ほんまに決まっとるがなぁ…嬉しいで、ありがとう
…ただ今はその気持ちに応えられへん」
わかってたはずの言葉なのに、重たくのしかかり深く突き刺さった
そこで流れてしまった涙に、�霤沈菁擇六笋鰺イ靴�抱き締めてくれる
「俺に時間をください」
「…時間？」
「忘れんといて、…俺の事、」
�霤沈菁擇六笋砲修慮斥佞鮖弔靴道僂鮠辰靴泙靴�
連絡先も働く場所も知らない
今どこで、何をしているのかもわからない
唯一覚えている事は、最後にくれた優しいキスと、
唇を離しふわりと笑った、優しい笑顔
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なあちゃむ(プロフ) - コメントの返信ありがとうございました！桜さんの作品は自分の頭の中で映画のように綺麗に想像することができるので本当に素晴らしいです。桜さんの作品、すべて読ませていただきました。どれも素敵で、読み直した作品もあります。これからも更新楽しみに待ってます。 (2016年8月10日 8時) (
レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - なあちゃむさん» 「また明日」っての方でもありがとうございます、とても嬉しいです、読んでくださる方の脳内で映像化されるような情景描写、美しく綺麗な世界になるように心掛けております、なのでお言葉とても嬉しく自信になります！書いてて良かったです、本当にありがとうございます (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 怜奈 桃ジャス民さん» 順調に進んでおられて良かったです、わかりました、応援していますね(^^) (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - 読んでいてその風景を思い浮かべることができました。ストーリーも本当に素晴らしくて、占ツクを読んで泣いたのは春紫苑が初めてです。本当に素敵なお話でした。また読み返します。 (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - コメント失礼致します。初めまして、友達がオススメしているのを聞いて、久しぶりに占ツクにログインして春紫苑を読みました。私が期待していたイメージを遥かに超えて本当に素敵な作品でした。情景描写の美しさ、メンバーのキャラクター、すべてがイメージとぴったりで (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月21日 1時
