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「淳太先輩もご存知だったんですね、妹さんの事」
「俺高1からずっと一緒やねん、なんか知らんけどいつの間にか隣におるのが当たり前の親友になっててさ、
その時にあの事件が起きて、その時気づいた、
愛してたんやなって、今も昔もずっと妹の話するから相当好きやんって思うてたけど、
俺が想像してたのとまた違う想いやったから驚きはしたかな」
ローファーを履いて、あとはもう帰るだけの淳太先輩は自販機の方へ向かい、
「なんか飲む？」と私に尋ねる
首を横に振ったのに彼はふっと笑ってミルクティーを押し、それを私に差し出した
「…あの、」
「あれ、女の子ってミルクティー好きちゃうん」
「え？」
「なんやねん、�陲舛磴鷄海弔�やわ
気にせんと受け取ってな、三年の俺に勇気を持って話しかけてくれたご褒美や」
高そうなお財布、なのにスマートフォンにつけられたストラップは妙に大きく、
ポケットからはみ出しているそのキャラクターがギャップで可愛くて、ふふっと思わず笑みを漏らしながら「ありがとうございます」とミルクティーを受け取った
淳太先輩は校内と昇降口の間に建てられた低い囲いに軽く腰をかけて、缶コーヒーを飲んでいる
「卒業式、絶対アイツ連れてくるから頑張れよ」
「えっ�霤沈菁攅圓�ないって言ってるんですか？」
「言うてないで、日にち絶対覚えとらんから迎えに行かなずっと寝てるねん」
「ははっ、�霤沈菁擇蕕靴い�も」
「勘弁して欲しいわほんまに、やのに憎めへんし放っておけへん、�陲舛磴鵑辰討覆鵑�助けたくなるねんな」
目尻をくしゃっとさせて優しく笑う
そんな彼から語られる�霤沈菁擇六笋涼里蕕覆だ菁擇个�りで、
初めて人間味のある�霤沈菁擇鮹里譴慎い�して嬉しかった
女の子はミルクティーが好き、その女の子は妹さんなのかもしれないけど、
�霤沈菁擇�ら教えられた事を信じてミルクティーを買い続けたのであろう淳太先輩が可愛らしいと思った
「来週やな、卒業式」
「…寂しいです」
「ははっ別に俺たち死ぬわけちゃうねんから、」
「な？」と腰を浮かせ、私に体を向けて髪をくしゃりと撫でた
「はい」と頷けば満足げに笑う
「じゃあ俺帰るわ、話しかけてくれてありがとうな」
そう言って手をひらっとさせて淳太先輩は帰っていった
そんな姿も美しく、私は見えなくなるまで先輩の後ろ姿を眺めていた
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なあちゃむ(プロフ) - コメントの返信ありがとうございました！桜さんの作品は自分の頭の中で映画のように綺麗に想像することができるので本当に素晴らしいです。桜さんの作品、すべて読ませていただきました。どれも素敵で、読み直した作品もあります。これからも更新楽しみに待ってます。 (2016年8月10日 8時) (
レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - なあちゃむさん» 「また明日」っての方でもありがとうございます、とても嬉しいです、読んでくださる方の脳内で映像化されるような情景描写、美しく綺麗な世界になるように心掛けております、なのでお言葉とても嬉しく自信になります！書いてて良かったです、本当にありがとうございます (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 怜奈 桃ジャス民さん» 順調に進んでおられて良かったです、わかりました、応援していますね(^^) (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - 読んでいてその風景を思い浮かべることができました。ストーリーも本当に素晴らしくて、占ツクを読んで泣いたのは春紫苑が初めてです。本当に素敵なお話でした。また読み返します。 (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - コメント失礼致します。初めまして、友達がオススメしているのを聞いて、久しぶりに占ツクにログインして春紫苑を読みました。私が期待していたイメージを遥かに超えて本当に素敵な作品でした。情景描写の美しさ、メンバーのキャラクター、すべてがイメージとぴったりで (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月21日 1時
