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�霤沈菁擇呂罎辰�り私の手を下ろしてくれた
自分の膝に置かれたカメラも手も、まだどこか浮いているようにふわふわとしていて、
熱の冷めた自分の右手に寂しさを覚えていれば離された先輩の右手が私の瞼に伸びる
「…俺もちゃんと、照史みたいに見えてる？」
「…はい、見えてます」
「なら、きっとそれは別の人やで」
「どういう、…」
「俺はあんなに綺麗じゃない、儚く美しくない
照史は心から透き通っててなぁ、可愛くてたまらへんよ
俺はそんなあいつが羨ましいねん、俺はみんなが思っているほど綺麗やないから」
悲しいほど綺麗な笑顔を見せた
悲しいほど、その目の奥に色はなくて、
ステージに立ちギターを掻き鳴らしている時の先輩と同じに見えた
「…先輩は、綺麗です」
「どこが？Aちゃんは俺の何を知ってて言うてくれてるん」
「それはっ、」
「知らんねんな、俺の噂」
「…え？」
「…そのまま知らなければええのに、」
優しい声、優しい笑顔、
綺麗な心を持っていないなんて、そんな事私には信じられない
噂が何だ、そんなもの私は知らない
廊下を歩けば、立ち止まって話していればみんな先輩に近づこうと懸命に話しかけている
そんな有名で人気な�霤沈菁據�噂が流れてもなお人気なのはその人柄の良さからではないのだろうか
そう考えても午前中に見た先輩の姿
余計にわからなくなって、頭が痛くなる
「…私は知りません、知ったとしても離れません」
「ははっ、無理やと思うで、
Aちゃんの友達が知ったら驚くやろうな、昼休みにあの先輩と二人きりで会うてるなんて、
やから秘密やで、誰にも言うたらあかんねん」
私の瞼に触れる事なく、宙に浮いたその手をキュッと握り締めて�霤沈菁擇椀蹐い�
あまりにも儚いその姿
暗いブラウンのその髪に触れれば、私の首筋に顔を埋めるように倒れ込む
驚いていれば回された腕に包み込まれ、心臓は感じた事もないほど早く脈打っていた
「…あの、」
「絶対に言わんといてな、絶対やで」
「…はい、言いません」
「ごめん少しだけ、…このまま」
耳元から聞こえる大好きな声
苦しいほどに力を込められ、抱き締められて気づくたくましい腕
細い体からは想像も出来ない身体つき
あっくん以外の男の人から初めて抱き締められている事に、
それが�霤沈菁擇任△觧�に、私は息を飲んだ
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なあちゃむ(プロフ) - コメントの返信ありがとうございました！桜さんの作品は自分の頭の中で映画のように綺麗に想像することができるので本当に素晴らしいです。桜さんの作品、すべて読ませていただきました。どれも素敵で、読み直した作品もあります。これからも更新楽しみに待ってます。 (2016年8月10日 8時) (
レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - なあちゃむさん» 「また明日」っての方でもありがとうございます、とても嬉しいです、読んでくださる方の脳内で映像化されるような情景描写、美しく綺麗な世界になるように心掛けております、なのでお言葉とても嬉しく自信になります！書いてて良かったです、本当にありがとうございます (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 怜奈 桃ジャス民さん» 順調に進んでおられて良かったです、わかりました、応援していますね(^^) (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - 読んでいてその風景を思い浮かべることができました。ストーリーも本当に素晴らしくて、占ツクを読んで泣いたのは春紫苑が初めてです。本当に素敵なお話でした。また読み返します。 (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - コメント失礼致します。初めまして、友達がオススメしているのを聞いて、久しぶりに占ツクにログインして春紫苑を読みました。私が期待していたイメージを遥かに超えて本当に素敵な作品でした。情景描写の美しさ、メンバーのキャラクター、すべてがイメージとぴったりで (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月21日 1時
