9 ページ9
『んっ…………』
白い天井
白い壁
白い布団
何もかも白いここはまさか……
『……天国?』
シャッ……
「気がつきましたか!!Aさん!あっナースコール押さなきゃ」
『あっ!やま……山本さん!!』
「イヤ俺山崎ですからァッ!!……はぁ。やっぱりモブからは抜け出せない運命なのか俺はァア!!」
頭をワシャワシャしながら絶叫する山崎さん
「おい山崎!なにやってんだ?うるせーぞ」
「副長ぉ!あっ、Aさん目覚めました!」
そういうとカーテンが開けられた……
そこには沖田さんに刀を向けていたあの目付きの悪い男の人がいた
「調子はどうだ?悪かったな…近藤さんの変な姿見せちまったようで。」
『近藤さん?……変な姿……あっッ!!こ、こんにゃくゴリラのことですか?!?』
「ブッッツツ!!!」
「山崎ぃ……お前近藤さんのこと笑ってんじゃねーよ。まぁ、こんにゃくゴリラだけどよ。AA!悪ィがあんたのこと勝手に調べさせてもらった」
『えっ…』
「あんたも武州の出身とは驚いた……見たことないツラだけどな。俺も総悟も近藤さ…こんにゃくゴリラも武州の出身なんだよ。」
『えっ!!?ちょっ、ちょっと待ってください?!?武州ってなんですか?!?え?』
「Aさんの名前と誕生日を照合すると戸籍が出てきたんだよ!そこに出生地が武州になってて……Aさんの顔写真を武州の村人に見せたら、間違いなくA家の一人娘と言われたんだ!どう?この山崎退の調査力!」
『そんな……えっ……』
「どう?この山崎退の調査りょ…「おい!うるせーぞ山崎。黙るんだ。Aさん、あんたはたぶん事故の影響で記憶が飛んでいるのかもしれねー。」
『………………そんなはずはないです。武州なんて初めて聞いた地名です。私は東京で産まれ育って…小さい頃に母親が病死して父親と祖母と暮らしてました……6年前に二人とも立て続けに……「父親は事故死。ばーちゃんは病死。したんだろ?」
『な、なんでそれを知って……』
「戸籍にのってんだよ。な?やっぱりあんた記憶が飛んでいるにちがいねー。あんたは間違いなく武州のAAだ。」
もう何がなんだか分からない。
私はここで産まれた記憶なんてない。でも父と祖母のことはドンピシャで合っている。
ってことは事故で記憶が飛んでいるのかな……
いやいやいやそんなありえない。
「とりあえず休め。安静にな。」
そういうと山崎さんと怖い人は病室から出ていった
125人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Zoo | 作成日時:2020年5月14日 22時