翔んで 銀 魂！

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「おはようございま…えっ？」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ…

出社するとオフィス内がなにやら騒がしい。
みんな掲示板の前に集まっている。

『ど、どうしたんですか？』
と、近くの社員に聞くと…

「Aさん！大変ですよ！倒産です倒産！！」

『えっ…！？？』

「…会社が経営破綻して倒産して僕たちみんなクビなんですよ！！！」

『…………クビ！！？！』


来月で3年目を迎えるはずだった職場…
仕事といえばデスクワークで、腰と目はやられるけど楽な仕事で…
中小企業だけどそれなりにお給料をいただいて…
それなりに生活していたまさか倒産するなんて…

確かに最近仕事が楽だなぁとは感じていたけど…


「社員はとりあえず自宅に戻り待機していて」

と部長が社員に伝えると社員たちは猛抗議。
部長も倒産を知らなかったと反発するが
社員たちは声を荒げる…

紛争地帯化しているオフィスを
私はただただ呆然と見ていたのだった…


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ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ…

結局
出社したばかりだけど自宅に戻ることになった…

電車の窓にうつる自分はいたって冷静に見える


確かにクビは痛い…
これからの生活を考えると
暗い気持ちになる…

だけど私には…彼がいる。

付き合って3年の彼氏と同棲をしているから
生活費や家賃が折半のため生活は苦しくない。

かといって甘える訳にもいかないけど…
とりあえず彼に相談しなくちゃ…

ガチャﾘ…

『…ただいまぁ』



バタバタｯどんｯｯ！！

『えっ…』

家につきドアを開けた瞬間すごい物音がした…
彼は今仕事に行ってるはず…


『ねぇーー？いる………の』

彼かなと思い声をかけて玄関の靴を見ると…
彼の靴はある。そしてその横に…

…ハイヒール。

『………私のじゃない』

自分のハイヒールではないものが家にある。
つまり…これって…

いやいや、ベタすぎるでしょ！
彼女が仕事中に浮気って！

それに彼は浮気なんてするタイプじゃ…



ガチャ


祈るようにリビングの扉を開けると…


「しっ、仕事は…？」
「………」


半裸の彼氏とハイヒールの持ち主と思われる女が
ソファーに座っていた…

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