ACT183.葛藤〜自分自身〜 ページ39
咲凛はベンチに座ると手で顔を覆い泣く。
剣城「咲凛！！。」
剣城は咲凛の背中を優しく撫でる。
今の咲凛には吹雪と雪村の会話も聞き取ることができなかった。
剣城「大丈夫か？。」
咲凛「京介、私全然大丈夫じゃない・・・もう何もかも嫌・・・！！。」
咲凛は溜まっていた弱音を吐き出す。
手を膝の上に置く。
咲凛「知らない間に豹牙君は急に変わって、知らない人みたいに見えたりして・・・母さんとお姉ちゃんが試合を見に来たり、夢香のこともだんだん抑えることができなくなってる。もう、私にはどうすることもできない・・・！！。こんな弱い私なんて誰も望んでなんかない、みんな私を見捨てる。そうなるくらいなら私もう・・・。」
死にたいと涙を流しながら言う。
天馬「・・・ダメだよ。」
天馬が口を開いた。
天馬「死にたいなんて言っちゃダメだよ！！、そんなの夢香は望んでない。生きてほしいって言うに違いないよ！！。」
咲凛「・・・どうしてそう言えるの、ロクに知らないくせに。」
天馬「確かにまだ知らないことがたくさんある、だけどこれから知りたいんだ。俺、寺川さんと、咲凛と一緒にサッカーやりたいんだ。」
咲凛は名前を呼ばれ驚く。
天馬「本当のサッカーをやれば、雪村さんだって分かってくれる。お母さんだって分かってくれるよ。」
咲凛「バカなこと言わないで・・・！！。母さんは夢香を望んでるの・・・あの日からずっと・・・！！。」
咲凛は夢香を亡くした日のことを思い出しながら言う。
天馬「でも俺達は違う、俺達が望んでるのは夢香としての君じゃない、本当の咲凛自身のサッカーを望んでる。いい加減気づいてよ、みんな咲凛を待ってるんだよ。」
剣城「松風の言う通りだ。」
咲凛は剣城を見る。
剣城「お前の実力は幼馴染みである俺が一番知ってる。誰よりもお前を見てきたんだ、本当はずっと自分のサッカーがしてぇんだろ？。」
剣城はまっすぐ咲凛の目を見て言う。
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春空 - あおいさん» ありがとうございます！！。そう言っていただいて嬉しいです！！。 (2021年11月14日 13時) (
レス) id: b7944ac591 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 最初から最新話まで読ませていただきました！とても面白くてこの先どういうお話になっていくのかとても気になります！これからも更新頑張ってください！ (2021年11月13日 22時) (レス) @page40 id: fde09eb5f8 (このIDを非表示/違反報告)
アサリ - すみません (2021年11月6日 8時) (レス) id: af09d471c0 (このIDを非表示/違反報告)
春空 - アサリさん» 更新停止をするなんて一言も言ってませんが；；。 (2021年11月6日 8時) (レス) id: b7944ac591 (このIDを非表示/違反報告)
アサリ - 無理はしなくていいですけど更新停止はしないでください (2021年11月5日 19時) (レス) id: af09d471c0 (このIDを非表示/違反報告)
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