泣いて笑って(リク) ページ25
ruside
リビングで舘さんと康二くんが料理をして、他のみんなは洗濯や掃除を片付ける。
僕は課題をやりながらもうすぐ帰ってくるはずの亮平くんを待っていた。
玄関のドアが開いた音がしたけど、無言のままガチャリと閉まった。
不思議に思って玄関まで行くと、誰もいない。
階段の方から足音がしたから二階へ上がると、閉まりかけの亮平くんの部屋のドア。
「亮平くん、おかえり！」
なかなかな声で言ったけど、聞こえていないのかドアはそのまま閉まってしまった。
おかしいな、と思って部屋のドアをノックする。
「亮平くん？入るよ？」
「ダメッ！誰も入らないで！
舘さんに今日夕飯要らないって伝えて」
普段聞くことの無い亮平くんの大声にびっくりして固まってしまう。
その声は下のみんなにも聞こえていたようで、みんななんだなんだと二階へ上がってきた。
「あべちゃん？どうしたの？」
「お願い、ほっといて！」
みんなもいつもと違う亮平くんの様子を怪しんで色々聞こうとするけど、亮平くんは何も言わない。
ドアを開けようにも内開きのドアがなにかに引っかかって開けられない。
「おい！出てこいよ！」
心配も、次第に怒りに変わって。
岩本くんがキレた時、亮平くんがそっとドアを開けた。
俯いたその表情は読めなくて、どうしたらいいか分からない。
「亮平、どうしたの？」
「なんでもないからっ」
「おい、それはねぇだろ？」
優しく聞いたふっかさんにもそんなことを言うばかりで、しょっぴーにも苛立ちが見える。
「亮平、こっち向いて」
「っ、ごめんっ！」
肩に添えられためめの手を振り払って亮平くんは駆け出して行って、そのまま家を出ていってしまった。
みんな、訳も分からず複雑な面持ちで亮平くんの背中が消えていった先を見つめていた。
「しばらくして帰ってこなかったら探しに行く」
それだけ言って部屋に戻ってしまった岩本くん。
しょっぴーと佐久間くんも部屋に行ってしまって、他のみんなはとりあえずリビングに戻った。
ふっかさんは僕の頭を撫でて大丈夫、って言ってるけど、その顔は心配だと言っている。
僕はなにか知っていそうな人、と思って7 MEN 侍のみんなにメッセージを送った。
けど、みんなも何も知らないようで、心配する文面が帰ってきただけだった。
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名岡颯貴(プロフ) - べーやさん» リクエストありがとうございます！そして、応援ありがとうございます！事件について、そろそろ書きどきですかね。承知しました！ (2021年1月14日 22時) (
レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
べーや(プロフ) - はじめまして！緑受けが大好きで、本当に楽しく見させていただいてます！リクエストなのですが、SECONDの、想いの果てにというタイトルのところで、阿部ちゃんが1人で寝れない、というのがあったと思うのですが、その事件について1話作って欲しいです！応援してます！ (2021年1月14日 22時) (レス) id: e9d252fca2 (このIDを非表示/違反報告)
名岡颯貴(プロフ) - tさん» リクエストありがとうございます！のえあべからのいわなべ彼氏組ですね！了解です！胸きゅんしていただけているのですか！！その言葉、とても嬉しいです！ありがとうございます！これからも頑張れます！！ (2021年1月8日 17時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
t(プロフ) - 可愛いあべちゃんをありがとうございます。心臓が足りないぐらい胸きゅんしてます！ありがとうございます。のえるくんとあべちゃんの高校生時代でいわなべ彼氏組が嫉妬する場面がみたいです。よろしくお願いします。 (2021年1月7日 3時) (レス) id: 438dd56c27 (このIDを非表示/違反報告)
名岡颯貴(プロフ) - おそらつぅさん» リクエストありがとうございます！文化祭編書きたかったんですよね。リクエスト頂けると書きやすいのでめちゃくちゃに嬉しいです！ハロウィンのリクエストもありがとうございました！ (2020年12月25日 21時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名岡颯貴
| 作成日時：2020年11月28日 19時
