第3話 ページ4
日はどんどん過ぎていって、もう今日は祝言の日。
豊臣秀吉様の家臣様が迎えに来るらしい。
あ、あと、豊臣領は近いらしく、一刻ほどで着くらしい。
私は女中様に着せてもらった白無垢に身を包み、輿の中に入った。
でも、その前に秀吉様の家臣様に一言でもいいから挨拶したい。
そう思った私は、近くにいる母上に声をかけた。
『母上、秀吉様の家臣様がいらしていると聞いたのですが･･･挨拶がしたいです。』
「ああ、いいわよ。」
母上はそう言うと、近くにいる眼鏡をかけた男の人に声をかけた。
お、男の人…か、そっか、そうだよね、男の人…はじめてだな。
私が変に緊張していると、その男の人は私の籠に近付いた。
あの、と声を掛けられたので、輿の引き戸を引き、外に出た。
『あ、あの、初めまして。』
頭を下げて言い、少し経ってから顔を上げると。
そこには、顔のすごく整った方がいました。
確か、名前は。
『三成様…でしょうか』
確認するように言うと、三成様は慌てて「はい」と言った。
「よろしくお願いします。」
そう三成様が言った時、三成様は豊臣軍の兵様に呼ばれた。
私に軽く会釈して、三成様は兵様の所に行った。
しかし、私の周りには女中様が数人。それに母上。
でも、すぐ向こうを見れば、同じ服装をした豊臣軍の兵様に、もう片方の兵様。
これは、父上の兵だとすぐに分かった。
父上…父上にも、会ってみたい。
普段は父上、来てくれないから…前会ったのは、多分三つの時だったのかな。あんまり覚えてない。
そう思って、女中さんについてきて欲しい、って事と、父上の場所を教えてもらって兵様達がいるところに歩いていった。
凄く注目されている。
えぇ、･･････なんで？
･･････あ、白無垢だからか。帽子みたいなのは被ってないけど。
帽子はね、なんか嫌だったから輿にそのまま置いてった。
そのままきょろきょろしていると、女中様がある男の人に向けて声を出した。
「あ、あの方が碧珠様の父上様ですよ。」
『あの人が…』
優しい雰囲気がある、顔の整った人。
兵様に指示をしていて、とても凛々しい。
よし、と一つ意気込んで、『ち、父上』と声を掛けた。
「──碧珠、か？」
その言葉を聞いた途端、私はぱあぁぁ、と顔が明るくなった。
『はい！父上！』
すると、父上は私の頭を撫でながら言った。
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マスラ - 初めまして！とても面白いです！続き楽しみにしています。更新頑張ってください！(*^_^*) (2019年2月9日 17時) (
レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
奏琉斗 哀 - コメントありがとうございます。そうですよね、秀吉、私も好きです^^* (2018年10月20日 18時) (レス) id: ddcd85e1ba (このIDを非表示/違反報告)
奏琉斗 哀 - ニャン武士(^･x･^)さん» ありがとうございます。遅くなりますが、この後投稿させていただきます。 (2018年10月20日 18時) (レス) id: ddcd85e1ba (このIDを非表示/違反報告)
沖田総司 - キャー秀吉可愛い！ (2018年10月17日 23時) (レス) id: 61bbaa65c6 (このIDを非表示/違反報告)
ニャン武士(^･x･^) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2018年10月11日 2時) (レス) id: 3f82ed1d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏琉斗 哀 | 作成日時：2018年9月22日 21時
