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「あら、おはようA」
「おはようございます店長」
「仕事はどう？」
「ちょうどその話してたとこですよ店長」
「なんで不満そうなのよ亜由」
亜由ちゃんの低い声に店長が目を瞬かせる。
亜由ちゃんは大げさにため息を吐くとカウンターにだらんと身体を押し付ける。
「あー、私のAが取られた……」
「いや、私は亜由ちゃんのじゃないし、取られてないし」
「取られるかもしんないじゃん！」
「だからAはお前のじゃないだろって」
松本くんが持ってたグラスの底で亜由ちゃんの頭を叩く。
「いた！なにすんの潤！」
「悪い、ちょうどいいとこにあったから」
亜由ちゃんが頭をさすりながら身体を起こす。
呆れる店長の横で私は苦笑いをするしかない。
でも……。
「ありがと亜由ちゃん、心配してくれて」
「そりゃまあ、大事な友達だし」
「うん、知ってる」
亜由ちゃんの言葉は素直に嬉しい。
彼女は私の唯一と言っていい友達だ。
「Aがデレた！」
「は？」
私が笑ったからか亜由ちゃんがそんなことを言う。
喉の奥から怪訝な声が漏れた。
あんまり上品じゃないから社長相手にやらないように気をつけないといけない。
「ほら、あんたたち、そろそろ準備なさい。A、ドレス用意してあるわよ」
「はーい」
店長の声に返事をして私は更衣室に向かう。
亜由ちゃんと松本くんのそれぞれが返事をする声が聞こえて、頬が緩んだ。
やっぱりここは私の居場所。
それは変わらない。
この場所があるから、私は櫻井での仕事も頑張っていけると思えるんだ。
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iCHiKA(プロフ) - のりさん» のり様、お久しぶりです！お待たせしてました、久々の今回は「キスしたいだけ」でございます。こちらこそ今回もありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。お楽しみいただければ良いのですが。今回もぜひ最後までよろしくお願いしますね！ (2021年9月8日 21時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - キタ。今回はキスをしたいだけのお話なんですね。しかも思いがけず長編連載。ありがとうございますm(__)m 既に続きが楽しみすぎです。あ、こんにちは。お疲れ様です。余談ですが私にも亜由ちゃん同様カワイ子ちゃん(3人)がいますw (2021年9月8日 16時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2021年9月4日 16時
