説教〜ソンミンside〜 ページ4
レッスンをちょっと抜け出し廊下でAを待つ。
あの二人は お互いに納得して別れたとは言え 彼女の顔を見たら言いたかった事が溢れて押さえきれなくなっていた。
A『オッパ、レッスンは?』
笑顔を向けるA。
ソンミン『あのさ、さっきはみんながいたから普通にしてたけど いったい何なの?キュヒョンと別れて辛かったのはわかるけど、その後一時行方不明だったよね?で、一方的に連絡取れなくなってスタイリスト交代して。僕もジヌもとても心配したんだよ!僕達そんなに頼りにならない?』
俯く彼女。ちょっと言い過ぎた…?
A『ごめんなさい。私のせいでオッパとキュヒョンが気まずくなるのが嫌だったから。でもね、ジヌオンニとは連絡取ってた。オッパに内緒にしてほしいって頼んだのも私…』
ソンミン『まったく。さっき 気づいちゃったけど…A、まだキュヒョンの事……』
その先ははっきり言葉に出来なかった。聞いてはいけない事かも知れないと 口に出してから思った。
A『うん。たぶんね……。嫌いになんてなれないよ…。』
悲しげに微笑む姿に胸が痛んだ。
ソンミン『…だったら!』
A『…もう遅いの。キュヒョンにはソヒョンがいる。私だって……』
初耳だった。キュヒョンとAの壊れかけた状態にとどめを刺したソヒョンと…?
ソンミン『何かの間違いだろ?そんな訳……。』
彼女は首を横に振る。
A『あの時ね体調も崩してて…もうね 心も身体もボロボロだった。死のうとしたの…私。 そんな私を ヒチョルオッパと探して助けてくれた人、キュヒョンとの事も過去の事も全部知ってて傍にいてくれるの……。』
ソンミン『その人って……?』
彼女は答えず微笑んでいる。
A『私はキュヒョンが幸せになってくれるならそれでいい…。私達がまた一緒になれば 悲しんで苦しむ人がいるから。
今 傍にいる人を大切にしてって伝えて…。オッパもね。オンニと仲良くしてね…。』
ソンミン『いいの?Aはそれで後悔しないの?』
A『……後悔ならとっくの昔にしてるわ…』
彼女はそのままその場を離れた。
僕は、その背中を悲しい気持ちで見送るしかなかった。
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そらぞう(プロフ) - はい!楽しみに待ってます! (2014年5月15日 20時) (レス) id: f7e9c2c335 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - そらぞうさん» コメントありがとうございます。あとは、afterstoryの方でそれぞれのお話を書けたらと思ってます。キュヒョンとの絡みもあるかも?しれないですよ。 (2014年5月15日 18時) (レス) id: b16b47566a (このIDを非表示/違反報告)
そらぞう(プロフ) - ホントのラストですか…?お疲れ様でした~。私としてはきゅひょんさんとのラストを期待していましたが、こういう落ち着き方何ですね。長く追い掛けてきて何度も涙しました。ありがとうございました!! (2014年5月15日 16時) (レス) id: 62b339f5e3 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます。只今、ラストを下書きしています。何度も書き直してまして、まだアップできません。お待ち下さいませ。 (2014年5月15日 14時) (レス) id: 35097dfc61 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ここに来ての初コメです・・・とうとう終わりが来てしまいますね ライブの前日のようなドキドキを味わっています。とっても楽しませてもらいました ありがとうございます!! (2014年5月15日 14時) (レス) id: 01b01bc73b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:慧 | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/kei3339/
作成日時:2013年12月15日 18時