第91夜 ページ46
ハリーが去った後、ロンに応急処置を施し終えると比較的瓦礫の少ない地面に体を横たえさせた
ロックハートは最早無害なので放っている。帰還したら病院に連行だろうが
気絶しているロンに何かするとは思えなかったので、僕は早速岩の塊を撤去する作業に移った
まぁ、魔法でちょちょいと瓦礫を退かすだけなんだけどね
ハリーも1人じゃ不安だろうし、急がないと
そんな作業を続けて数分、やっと人一人通れるかなという位の隙間が出来たので身を捩り通ろうとする
その時
『！』
僕のすぐ側を何かが高速で横切って行くのを目に捉えた
『…あれは、不死鳥…？』
一瞬しか見えなかったが、あの鮮やかな真紅の体躯は間違いない
何故ここにと思ったのは一瞬で、直ぐにあのお茶目な老人がウィンクする姿が浮かび苦い笑いを零した
兎に角、先を急がなくては
．
薄暗く湿った部屋に着いた時、大蛇がとぐろをくねらせながら傷だらけのハリーに向かって鎌首をもたげていた
『
僕はこの部屋中に広がる膨大な水を収束させ津波同等の威力でバジリスクを吹き飛ばした
『
水を被ってより電気を通し易くなった大蛇を霆で追撃すると悲鳴を轟かせて倒れ伏した
「何のつもりだ！！A･ヘルエレガル！！！」
トドメを刺すために両目を潰されたバジリスクに向かってゆったりと歩いて行くと、鬼の形相で服の襟を掴み上げる男によって引き止められた
『何って、蛇退治だけど』
「貴様ッ…！！」
事も無げに言うとイラつきを顕にした男＿＿＿＿ヴォルデモートが僕の頬を殴った
尻餅をついた時、視界の端でバジリスクがノロノロと動き出そうとするのを捉えたのでついでに死の呪文で殺した
「貴様っ！貴様ァ！」
『あんまり無理をしない方がいいんじゃない、帝王』
僕はよっこいせと立ち上がり埃を払いながら続ける
『日記のこと聞いたよ。今のあんたの姿は仮初、どうせ日記に隠しておいた記憶みたいなものでしょ
本調子じゃないから魔法も使えない。僕を素手で殴ったのがいい証拠だ』
図星なのか彼は顔を歪めて僕を睥睨すると、徐ろに口を開いた
「貴様…自分の立場を忘れたか」
『はいはい、あんたの人形なんでしょ』
適当に返事をすると帝王がまだ何か詰ろうとするので、ため息をついて言った
『自分の心配したら』
視線の先、ハリーが日記を破壊しようとしていた
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たると - 誕生日が、一緒だー!!!!!!!!!!!やったー!!!!!!!!!!!!!! (2020年11月22日 18時) (
レス) id: 4d06b37767 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - 雪見だいふく魚味さん» ご指摘ありがとうございます！Miss.とMs.が混ざった謎の新しい単語を生み出してしまいました…笑 修正しておきました、報告感謝です！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: cf3401d433 (このIDを非表示/違反報告)
雪見だいふく魚味(プロフ) - １つ気になったのですが、第94夜の『Mis,』って，『Ms,』ではないか？と思いました。英語はまだ習い始めたばかりなので，そう言う表現もあるのかもしれませんが，少し気になったので，報告させていただきました。長文失礼しました。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2d7f9b3bbb (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - オタクさん» ありがとうございます！ ハリーみたいに真っ直ぐなザ･主人公もいいけど、ちょっと複雑な主人公も良いですよね！これからも二人の対比にご注目ください！ (2019年7月16日 0時) (レス) id: cf3401d433 (このIDを非表示/違反報告)
オタク(プロフ) - 光と闇の主人公同士ですな。素晴らしい (2019年7月15日 2時) (レス) id: 3a06b234dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年2月8日 21時
