第79夜 ページ34
医務室に戻った後、気持ち悪さにベッドに横になってる所をマダム･ポンフリーに看病されながら過ごした
『うぅ…』
「一口飲めただけでも十分進歩ですよ！
全く…食事をまともにとらせないなんて両親は何を考えているのやら…！」
『あはは…あー、まぁあんまり責めてあげないで
父様も母様もこれは計算外だったんだから…』
そう、二人はマグルと同じ料理に手をつけるのを許容したくなかったのであって、僕を食事も採れない身体にしたかったわけではない
まぁ、元々の思惑は褒められたものではないけど
「それにしても先程から廊下が騒がしいですね、何かあったのかしら…」
水差しを持ってきたマダムが怪訝そうに首を傾げる
『決闘クラブがあるんだって
だからじゃないかな？』
「まぁ！ 怪我人が出なければいいのですが
貴方は行かないのですか？」
マダムが渡してくるコップを受け取りながら『んー…』と口を開いた
『興味ないよ
それにどうやら、主催はロックハート先生らしいしね』
骨抜き(物理)なんてのは僕も御免だ
ロックハート先生の名前を聞いたマダムはさっきまでのワクワクとした表情を一変させ、スっと目を細めて難色を示し始めた
マダムが肩を怒らせる横で、さて僕も一眠りしようかな、と目を閉じた時だった
「まだ寝るのには早いのではないかの？」
『！』
突然降ってきた声にガバッと身を起こす
視線の先、ベッド脇の丸椅子に腰掛けた老人がにこやかに笑っていた
突然現れたその人にマダムも驚いて固まっている
『……ちょっと、驚かさないでよ
ダンブルドア先生』
「ほっほ」
詫びれる様子もないご老人に、僕は『で、何の用』と溜息をついて聞いた
「いやなに、今日はまた一段と面白い事があるのに、君は惰眠を貪るつもりかなと気になってのう」
今サラッと嫌味を言われた
けれどその挑発に乗ってやるのも癪なので僕も『そうだね』と軽く返す
『骨抜きになったら、僕の両親が黙ってないだろうし』
負けず劣らずの嫌味を返すと、先生は半月眼鏡を光らせて立ち上がった
「それは確かに大変じゃの、いやワシがというよりあの先生が、だがの」
『ふふ』
ウインクを飛ばすお茶目な先生に笑いを零すと、「じゃが…」と更に先生は続けた
「ちっとはいい思い出になるじゃろ？
ほれ、行くぞい」
『…は！？』
魔法で布団から引き摺り出す暴挙に文句を言う間もなく、僕はご機嫌な先生に医務室から連れ出されて行った
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たると - 誕生日が、一緒だー!!!!!!!!!!!やったー!!!!!!!!!!!!!! (2020年11月22日 18時) (
レス) id: 4d06b37767 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - 雪見だいふく魚味さん» ご指摘ありがとうございます！Miss.とMs.が混ざった謎の新しい単語を生み出してしまいました…笑 修正しておきました、報告感謝です！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: cf3401d433 (このIDを非表示/違反報告)
雪見だいふく魚味(プロフ) - １つ気になったのですが、第94夜の『Mis,』って，『Ms,』ではないか？と思いました。英語はまだ習い始めたばかりなので，そう言う表現もあるのかもしれませんが，少し気になったので，報告させていただきました。長文失礼しました。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2d7f9b3bbb (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - オタクさん» ありがとうございます！ ハリーみたいに真っ直ぐなザ･主人公もいいけど、ちょっと複雑な主人公も良いですよね！これからも二人の対比にご注目ください！ (2019年7月16日 0時) (レス) id: cf3401d433 (このIDを非表示/違反報告)
オタク(プロフ) - 光と闇の主人公同士ですな。素晴らしい (2019年7月15日 2時) (レス) id: 3a06b234dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年2月8日 21時
