第74夜 ページ29
今日も何処からか僕を監視する視線を受けながら特に宛もなくフラフラと彷徨い歩く
ミセスノリスの一件以来、1日たりとも監視の目が外れたことは無い
部屋にいても受けるその視線に、そろそろ音を上げそうだった
『……』
チラリとさりげなく辺りを伺いながら、それでも足は止めずに多くの生徒に紛れ込む
『
僕が小さく囁くように呪文を唱えるや否や、周りのあちこちから「うわぁ！」「きゃあっ」といった悲鳴があがる
次の授業に向かおうとしていた生徒達の手から、強風に煽られて資料や教科書が飛んで行ったのだ
少し申し訳なく思いながら、僕は騒然とする生徒の波に身を委ね口を開いた
『
すると忽ち体が透明になって行く。僕の近くにいたレイブンクローの生徒が「えっ！？」と驚いて手を伸ばしてくるのを避け、さっさとその場を後にした
角を曲がる際騒然とする廊下に目を向けると、今日の監視担当だったフリットウィック先生が焦ったように辺りを見回すが、諦めて事態の収拾に戻って行った
『はぁ〜やっと撒けたぁ…』
自身にかけた隠蔽呪文は解かずに軽く伸びをしながら適当に歩く
ざっと気配を探るが、少なくとも今近くに先生は居ないようだ
『(ったく…犯人は僕じゃないっての)』
されどグレーゾーンなので弁解はしない
僕が表立って意見しないのも怪しまれる要因の1つなのだろう
『ん？ ここは…』
気付けばミセスノリスが石になっていた廊下に辿り着いていた
そういえばあの日は廊下がびしょびしょだったこと、漏水元は確か近くの女子トイレからだったなと思い出す
そこから見知った気配を感じるのも気になるので、僕は好奇心のまま女子トイレに足を向けた
(ハリーside)
僕達はマルフォイが一連の犯人だという証拠を見つけるべく、まずはポリジュース薬を精製することから始めた
けど精製に結構時間がかかるみたいで、ロンや僕は出鼻をくじかれ項垂れた
「ねぇ…僕達マルフォイが怪しいって疑ってるけど、…その、Aっていう可能性も…」
ふと呟いたロンに、それまで分厚い禁書を読んでいたハーマイオニーがクワッと目を見開いて睨む
「もしかして、Aを疑ってるの！？
彼がマグルにも分け隔てなく優しいって知ってるでしょ！」
やばい、声が大きい
僕は慌てて二人を止めようと口を開く
すると
『僕が、どうかした？』
後ろに苦笑を浮かべたAが立っていた
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たると - 誕生日が、一緒だー!!!!!!!!!!!やったー!!!!!!!!!!!!!! (2020年11月22日 18時) (
レス) id: 4d06b37767 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - 雪見だいふく魚味さん» ご指摘ありがとうございます！Miss.とMs.が混ざった謎の新しい単語を生み出してしまいました…笑 修正しておきました、報告感謝です！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: cf3401d433 (このIDを非表示/違反報告)
雪見だいふく魚味(プロフ) - １つ気になったのですが、第94夜の『Mis,』って，『Ms,』ではないか？と思いました。英語はまだ習い始めたばかりなので，そう言う表現もあるのかもしれませんが，少し気になったので，報告させていただきました。長文失礼しました。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2d7f9b3bbb (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - オタクさん» ありがとうございます！ ハリーみたいに真っ直ぐなザ･主人公もいいけど、ちょっと複雑な主人公も良いですよね！これからも二人の対比にご注目ください！ (2019年7月16日 0時) (レス) id: cf3401d433 (このIDを非表示/違反報告)
オタク(プロフ) - 光と闇の主人公同士ですな。素晴らしい (2019年7月15日 2時) (レス) id: 3a06b234dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年2月8日 21時
