第57夜 ページ12
それからボチボチ皆食べ終わったタイミングを見計らって、それぞれの寮監が一人一人時間割を配って行くのを眺めていた
セドリックに時間割を渡すスプラウト先生に、軽く手を振って『おはよ〜先生』と挨拶すると、先生は「おはようございますヘルエレガル、珍しいですね」と返してくれた
僕がハッフルパフにいる事か、それとも大広間に顔を出している事か。何が珍しいのかは、面倒なので突っ込まないことにする
「あなたはもう時間割を貰いましたか？今日の一限目は私の授業ですからね」
『まだ貰ってないや〜。ちなみに今日は何するの？』
「マンドレイクの植え替えを実践しますよ」
何気なく今日の授業を聞いてみると、ちょっと面白そうで、行くか迷う
『マンドレイク？それって貰えたりしないかなぁ…？』
「貴方が授業に出れば、最後に」
『むっ、先生ってば取引上手！』
結局先生の釣りに乗っかって、今日の一限目は出ることになった
またハッフルパフ生に時間割を配りに行った先生の背中を見送ると、今度は別の気配が背後に立ったのに気付いた
『おはよ、スネイプ先生』
いきなり現れたスリザリンの寮監に近くのハッフルパフ生が驚いて後ずさっていく
僕がその様子に笑いを零していると、ピラッと一枚の紙を渡された。時間割だ
『ありがと、先生』
「君が授業をサボらなければ我輩も一々時間割を作り直さなくて済むのだがね」
先生の嫌味は笑って流すのが一番だよ
ていうか、やっぱり毎週時間割が変わるのは僕がサボりまくるからだったんだね
『じゃ、僕、一旦部屋に教科書取りに戻らないと』
「ほう？君はちゃんと教科書を持参する生徒だったのかね」
『手ぶらでいいならそうするけど？』
全く…先生の嫌味が日に日に鋭くなってきて、僕ちょっと不満です
ようやく先生の元から逃げ出して部屋から薬草学の教科書をアクシオで呼び寄せる
この時点で他の授業に出る考えは、ない
結構のんびり歩いてたから、授業はもう始まってしまっていた
それでも僕には急ぐ気は、ない
『あれ、ハリー？
…と、ロックハート先生、だったかな』
薬草学の授業が行われる温室の前には何故だかその二人が立ち塞がっていた
この組み合わせから察するに、多分ハリーは絡まれてるんだろうなぁ
「君はヘルエレガルのご子息だね！
どうだい、私と一枚写『ハリー、授業始まってるよ』」
僕は彼の言葉をぶった斬りハリーの手を引く
彼、胡散臭くて苦手なんだ
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たると - 誕生日が、一緒だー!!!!!!!!!!!やったー!!!!!!!!!!!!!! (2020年11月22日 18時) (
レス) id: 4d06b37767 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - 雪見だいふく魚味さん» ご指摘ありがとうございます！Miss.とMs.が混ざった謎の新しい単語を生み出してしまいました…笑 修正しておきました、報告感謝です！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: cf3401d433 (このIDを非表示/違反報告)
雪見だいふく魚味(プロフ) - １つ気になったのですが、第94夜の『Mis,』って，『Ms,』ではないか？と思いました。英語はまだ習い始めたばかりなので，そう言う表現もあるのかもしれませんが，少し気になったので，報告させていただきました。長文失礼しました。 (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2d7f9b3bbb (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - オタクさん» ありがとうございます！ ハリーみたいに真っ直ぐなザ･主人公もいいけど、ちょっと複雑な主人公も良いですよね！これからも二人の対比にご注目ください！ (2019年7月16日 0時) (レス) id: cf3401d433 (このIDを非表示/違反報告)
オタク(プロフ) - 光と闇の主人公同士ですな。素晴らしい (2019年7月15日 2時) (レス) id: 3a06b234dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2019年2月8日 21時
