気になる事 ページ10
死を覚悟して目をきつく瞑る
「A！！」
目を閉じているから顔はわからないけど、勝己が
必死に私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
(勝己ありがとう)
そう心の中で呟いた瞬間 落ちていく感覚が消えて
ふわりと地面に足が着いた。恐る恐る目を開けると目の前には茶髪の女の子が立っていた。
「私、麗日お茶子！」
「え、あ…私はAです」
私の名前を聞いて「そっかぁ！」と言って出久くんの方に顔を向けた。
「麗日さん、助かったよ」
「それはいいんやけど…
空から女の子が降ってくるってどういう状況？」
「そ、それは…僕のせいって言うかなんて言うか」
____________暫くお待ちください______________
「なるほど！私も力貸すよ！」
話を聞き終えて私の手をブンブンと振りまくる。
どうやら麗日さんは魔法使いのようで…
多少の攻撃魔法、防御魔法が使えて
更に個性"無重力"があるそうで結構強い方だ！
「おい丸顔。周りに言いふらすんじゃねぇぞ」
「言うわけないやん！」
私の話から他愛のない話へ変わっていく
それでも私には気になることがひとつだけあった。
「ねぇ、出久くん」
「どうしたの？」
「出久くんがさっき使ってた剣って…」
確実に普通じゃなかった。
恐らくなにかの加護を受けているのか…魔法なのか
無理に聞こうとか思ってないけど 聞けたらいいな
なんておもっていた。
「……Aちゃんには秘密を教えて貰ったし」
考え込んでから笑って私を見る。
「僕の剣は"伝説の剣"なんだ。
そして、僕の個性は伝説の英雄であるオールマイトから譲り受けたものなんだよ」
「へ……？」
私の耳元で小さな声でそう言った。
恐らく勝己と麗日さんは知らない事だと確信した。
「僕元々"無個性"だったんだけど、オールマイトが『君は英雄になれる』そう言ってくれたんだ」
「そうだったんだ…」
「あ、この話は2人には…誰にも話しちゃダメだよ」
口元に指を当ててハニカム…
出久くんなりに大きなモノを背負っている
そう思うと自分も負けられないと思った。
「…っと、今日はもう帰らないとだね」
「そうやね！」
空には星がちらほら出ていた
今日一日で色々あって大変だったけど、また友達が出来たことに喜びを感じていた。
「麗日さん！」
「どしたん？Aちゃん」
「また明日！」
「うん！でも次からはお茶子って呼んでほしい！」
そう言って帰って行った
私も勝己に連れられ洞穴に入る
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫太(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！出来るだけ早く更新できるように頑張ります！ (2017年12月28日 11時) (
レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2017年12月26日 22時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
猫太(プロフ) - りんご飴さん» ありがとうございます！お楽しみ頂けるように頑張ります！ (2017年12月24日 16時) (レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 凄いです！ＥDのやつですね！続き楽しみに待ってます！ (2017年12月24日 15時) (レス) id: 65eac10195 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫太 | 作成日時：2017年12月21日 13時
