少年騎士 ページ5
勝己が私の話を緑谷さんに話終えると
路地裏はしーんと静まり返る。
「そろそろ戻…っちょっと！？」
重たい空気に耐えられなくて勝己の服を引っ張ったら 彼が私の腕を引き、袖を捲られ素肌が…
「Aは自分で宝石を作る事が出来るらしいが
血や涙でもっと価値がある宝石が出来るらしい」
露わになった私の腕(肘から上)は切傷や痣で醜い
血はルビーやガーネットに
涙はダイヤモンドや水晶に変わる。
「まぁ、貴族の奴らがよく聞く宝石には興味がある訳ねぇ」
「え？…どういう事？」
「もっと珍しく希少価値なのを欲しがるって事だ」
「それってつまり「2人共！しっ！」
会話途中の2人の口を抑えて村の方を見る。
そこには高価な衣服を着た男性達が歩いていた
「あれは観光客なんじゃ…？」
緑谷さんが私の手を口から離して小声で話す。
傍から見ればそう見えるだろう…
でも、私は歩いて行った男性達の胸元に光るシルバーバッチを確認した。
(あれは城の紋章……)
どうしよう…なんて考えていると 1人の少年が私と目が合いこちらに歩いてきた。
「ちょ、こっち来るよ！」
「クソデクうるせぇ！！」
私を挟んで勝己と緑谷さんが騒ぐ。
そんな事もお構い無しに少年は私達に近づいて来て
「君達はこんな所で何をしているんだ？」
「「……」」
不思議そうな顔で私達を見つめる。
緑谷さんと勝己は黙って少年の顔を見つめ返す
「あ、あったよ！お兄ちゃん！」
「はぁ？」
しゃがんで銀貨をつまんで見せる。
その行動に勝己は素っ頓狂な声を上げた
「ごめんなさい！騎士のお兄さん！」
「な、なんだ？」
「私が銀貨を落としちゃってこっちまで転がっちゃったんですよ…ね！」
立ち上がって騎士の少年に笑いかけ、勝己にも顔を向ける
「暗くて探すの面倒いから次は落とすなよ…」
「うん！出久くんもありがとう！」
「へ？あ、うん！」
「お騒がせしました！
……ところで何の騒ぎですか？」
窮地を脱した事で本題に行く
今 街がどうなってるか分からないと安易に動けない
「この村から少し離れた所に街があるだろう？
その街で1番偉い貴族の娘が失踪したそうで」
「貴族の娘さんがですか！？」
「何でも見つけた人には高額な謝礼を出すとかで」
話を聞いていくと嘘を並べた言葉が沢山出てくる。
そして 少年騎士が最後にボソッと小声で言った
「もしかしたら王族の轟って所に奪われたかも…
なんて話も聞いたぞ」
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猫太(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！出来るだけ早く更新できるように頑張ります！ (2017年12月28日 11時) (
レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2017年12月26日 22時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
猫太(プロフ) - りんご飴さん» ありがとうございます！お楽しみ頂けるように頑張ります！ (2017年12月24日 16時) (レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 凄いです！ＥDのやつですね！続き楽しみに待ってます！ (2017年12月24日 15時) (レス) id: 65eac10195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫太 | 作成日時：2017年12月21日 13時
