目が覚めて ページ24
段々と聞こえてくる声が鮮明に…
段々と目に映る映像がはっきりと…
「「「「A/ちゃん/くん！！」」」」
私を囲む皆が一斉に私に呼びかけた。
でも、さっきまでとは違い胸が痛い。寒くて震えが止まらないのだ。
「か、つき？」
「んっ、だよ…」
勝己に顔を向けると今までに無いくらいに涙を流して私を強く抱き締めてくれていた。
それは痛いけど…とても心地がよかった。
「っ、たし…勝己のこと、やっぱ、す、きっ、だ」
痛みを堪えるのと息苦しいので言葉が途切れる。
本当は今言うべきじゃないと…言っちゃ駄目だと
分かってるのに言葉が止まらない
「はじめ、て…会った、時から……」
喋っている内に血の気が引いてまた瞼が落ちていく
(あぁ…私の人生これで終わりかな？
兄さんには悪いことしちゃったな……)
__________________________________________
「……んぅ」
次に目を覚ました時はとても寝心地のいいベッドの上だった…
「どこ…ここ？」
「目ぇ、覚めたんだな」
「ひぇっ！？」
突然の声に扉の方に目を向けると…
そこには轟さんが立っていた。
「と、どろきさん？」
「ここは俺の家だ」
轟さんを最初に見た時点で察しましたとも！！
まさか王族の城に来るなんて思ってなかった。
(もしかして…買われた？)
なんて心の隅で震えながら布団で口元を隠す。
そんな私にお構いなく隣に腰を掛けた
「お前、今まで大変だったんだってな」
溜息を混じらせながら私の顔を見る。
その真剣な顔が何故か勝己と重なっていく
「悪いと思ったが聞いちまってな」
「あ、個性が発現してからのことですか？」
「…あぁ」
私の問に申し訳なさそうに頷く
「この国じゃそんな物騒な事があるなんて
思った事も考えたこともねぇ」
私が轟さんの立場だったら……って考えても
『起きる筈がない』と思ってしまうだろう。
「気が済むまで俺の事を殴ってもいい」
「いや、轟さんは悪くないですし…」
「…それだと俺の気がすまねぇ」
そう言って分かりやすく落ち込んでみせる。
「…じゃあ、ひとつだけ頼み事をしていいです？」
「なんだ？」
「実は______________」
この頼み事は先に相澤先生が見つけちゃうかもだ。
__________________________________________
「勝己！！」
「ぅお、」
城の庭でドラゴンさんと遊ぶ勝己を見て急いで走ってきた。
これからの事を話そうと思って……
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猫太(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！出来るだけ早く更新できるように頑張ります！ (2017年12月28日 11時) (
レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2017年12月26日 22時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
猫太(プロフ) - りんご飴さん» ありがとうございます！お楽しみ頂けるように頑張ります！ (2017年12月24日 16時) (レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 凄いです！ＥDのやつですね！続き楽しみに待ってます！ (2017年12月24日 15時) (レス) id: 65eac10195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫太 | 作成日時：2017年12月21日 13時
