夢を見せる ページ23
『______い、おい！』
誰かに頬を叩かれて目が覚める。
そこは、夢で見たモニターだらけの暗い部屋だった
「だれ？」
『誰ってAだけど？』
「ふーん……
は？」
1回は同じ名前かと思って聞き流そうと思ったけど
よく見たら同じ背丈に同じ顔だ…
唯一違うと言ったら_______
「君…男だよね？」
『男だよ？』
「だよ『それよりその怪我何？』
私は左の胸を見るとぱっくりと皮膚が開き肉が見えている状態だった。
触れても痛みが無いから忘れていた…らしい
『お前の人生だから余計な事言いたくないけどさ
今死んでいいの？』
そう言って私(男)は指を鳴らすとモニターに映像が流れ始めた。
そこに映るのは涙を流しながら私を抱き締めている勝己の姿。
私を囲んで涙を流す出久くん、飯田さん、お茶子ちゃんの姿もあった…
『言っとくけどまだお前生きてるからね』
「……」
『俺の個性は死人に効果ないし
お前が死んだら俺も死ぬからな！』
「どういう…」
『俺はお前と双子で生まれる筈だった兄貴だから』
なんで知らねぇの？と言わんばかりの顔で当然のように私に言った。
『お前が産まれてからずっとお前の心の中に居た
だから…辛い事とか知ってる』
私(男)は私の兄さんだというのが分かった。
名前はないけど、ずっと私の事を見てくれていた。
この部屋も兄さんの個性らしい…
『俺の個性は"夢見"。
お前にしか無理だけど過去と今を見せられる』
「お母さんとお父さんの事を教えてくれたのは…」
『お前を母さんと会わせたい…から』
薄暗くて分かりにくいけど顔が赤いのだろう
分かりやすくそっぽを向いた。
『俺の個性だと未来は見せられないし
お前自身の事しか見せられな…「ありがとう！」
私の為に兄さんが個性を使っていくれていた。
そう思うと何故か嬉しかった。
ひとりじゃないって言われてる気がして…
『つーか、お前ははよ戻れ』
「どうやって戻るの？」
『……あーね。』
兄は呆れた顔をしてから私の目を塞ぐ
それからすぐに瞼が重くなり、気が遠のいた。
最後の最後に『ありがとう』って聞こえたのは…
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猫太(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！出来るだけ早く更新できるように頑張ります！ (2017年12月28日 11時) (
レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2017年12月26日 22時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
猫太(プロフ) - りんご飴さん» ありがとうございます！お楽しみ頂けるように頑張ります！ (2017年12月24日 16時) (レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 凄いです！ＥDのやつですね！続き楽しみに待ってます！ (2017年12月24日 15時) (レス) id: 65eac10195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫太 | 作成日時：2017年12月21日 13時
