お出掛け ページ3
「その服どうにかしねぇとだな」
そう言って勝己が私を連れて村へ向かった。
勝己と出会って数日が経過したある日の事
私の全身を見て洞穴から引っ張り出された。
「お前……替えの服とかは？」
「あるわけないじゃん！」
何も持たずに逃げてきたんだ。それほど余裕がなかったって察してほしいな！！
まぁ、そんな会話から村に行くことになりました。
「い、いや！髪はいいよ！」
「アホ、髪型変えとかねぇとすぐバレるぞ」
彼の言葉に納得した。確かにバレて連れ戻されるのは御免だし…仕方ないか
丁度 通りにあった理容店に投げ込まれる←
_______数分後_______
「めっちゃ短くなってる…」
腰辺りまであった髪をバッサリ切られてボーイッシュになった…
「次は服か」
「ちょっとは私の話を聞いて！！」
私を横目に早足で歩いて行く勝己に必死に追いつく
そんなに早く帰りたいのか…なんて心の中で呟いても彼に聞こえる筈がない
_______数時間後_______
「これは買いすぎじゃない…？」
「うるせ！」
両手いっぱいの紙袋にはレディース、メンズの洋服どちらとも沢山入っている
勝己曰く 「自分用とお前の変装用」らしい
人目を気にしないで歩けている今が信じられない
こんなに楽で楽しい事なんだと気付かされた
「ねぇ、勝己…」
「あぁ？」
「ありがとう」
彼は鼻で返事をしながらそっぽを向く
見た目以上に優しくて隣に居て安心できる…
そう思うと…目が熱くなる
「あ…うぅ…」
「っ、お前！」
「ごめ、ん…泣かないようにしてなのに」
私の異変に気付いて人気のない所に隠れる。
零れ落ちる筈の涙は石に変わり地面に落ちていく
あぁ…こんな個性じゃなかったら 彼と普通に出掛けられるのだろうか？
落ちていく石を見ながら自分の個性を恨む
でも……この個性じゃなかったら勝己に会えなかったかもしれない と思うと複雑な気持ちになる。
「……もう大丈夫だよ！」
今はそんな事考えたってしょうがない
発現した個性を今更とやかく言ったって変わらない
もう諦めた事じゃないか…
齢5歳の時から自分に言い聞かせていた。
『この生活に慣れよう』『普通に暮らすのは無理』
ずっとこのまま暮らすのだと思ってた
「無理に笑うんじゃねぇ！」
「っ！？」
いきなり顔を掴まれて目を見開くと
勝己が辛そうに私の目を見ていた。
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猫太(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます！出来るだけ早く更新できるように頑張ります！ (2017年12月28日 11時) (
レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2017年12月26日 22時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
猫太(プロフ) - りんご飴さん» ありがとうございます！お楽しみ頂けるように頑張ります！ (2017年12月24日 16時) (レス) id: 89a089bb8f (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 凄いです！ＥDのやつですね！続き楽しみに待ってます！ (2017年12月24日 15時) (レス) id: 65eac10195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫太 | 作成日時：2017年12月21日 13時
