427 �� ページ41
・
流｢…………なんですか？｣
大｢なんですかって、そりゃあ用があるからわざわざ大学に来たんやろうが｣
お昼休み、いつものように望と一緒にご飯を食べようと食堂へ行くと見慣れた人がそこに居た。
淳太くんにしか興味のない大倉さんがどうしてこんなところに……？？
ってか、ここ学生以外立ち入り禁止やけど？！
そう思い尋ねると、まさかの俺に用があるらしい。
流｢用って…｣
大｢とりあえず付いて来い｣
流｢はっ？…って、ちょっと！！｣
付いて来い…って言う割には俺の首根っこを引っ張りながら強制的に連れて行こうとする大倉さん。
次も授業があるんですけど！！
……ってこの人、意外に力強いし！！
流｢ちょっ、のぞむ！｣
望｢…ええっと、あの｣
大｢大丈夫、虐めたりせえへんから。とりあえず君の友達は貸してもらうな｣
望に助けを求めたが状況が飲み込めず、呆気にとられた様子でポカーンと見つめているだけやった。
ってか、どこ行くつもりやねん！
・
流｢ちょっ、は、離して！｣
大｢嫌や、だって離したら逃げるやろ？
それに大事な話があんねん、せやからアカン｣
流｢アカン……って、ここ！｣
大｢久しぶりか？caffè SPIAGGIAは｣
まさか大倉さんが連れて来たかった場所っていうのは濱ちゃんのカフェやったなんて……、
流｢嫌や…｣
大｢んっ？｣
流｢濱ちゃんに会いたない｣
大｢何言うてるん…いつまでも目を背けるなや｣
流｢はっ、はぁ？｣
大｢こんなところで喧嘩も嫌やから入るで｣
嫌だと踠き逃げようとするも首根っこを持ってた力が更に強くなり、俺は半ば無理矢理店内に入れられた。
まだ濱ちゃんに会う準備が……！！
濱｢いらっしゃいま…！！｣
大｢こんにちはー｣
濱｢りゅ…りゅうせい？！｣
流｢……｣
濱｢と、とりあえず座って｣
すると濱ちゃんは気を利かせてくれたのか、隅の方に案内してくれた。
俺と大倉さんという異様な組み合わせに濱ちゃんは少し戸惑っているようやった。
・
・
流｢話って…｣
大｢………｣
濱｢…、｣
濱ちゃんはさっきからお客様に注文を取りながらもチラチラとこちらの様子を伺っている。
しかも話があるって言った割には口を開かない大倉さん…俺やって授業あるねんから早よして欲しい。
流｢…話さないんですか？｣
大｢………淳ちゃんと会ってへんやろ？｣
話って、その話か……、
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻綾(プロフ) - たこさんさん» コメントありがとうございます。申し訳ないのですがパスワードの方はTwitterでフォローして下さった方に教えておりますので、Twitterをフォロリクしていただけると幸いです。 (2022年5月1日 10時) (
レス) id: cf2ae02a3a (このIDを非表示/違反報告)
たこさん(プロフ) - 突然すみません！この小説大好きです！8の方がロックがかかって来てよければパスワード教えていただきたいです！ (2022年4月27日 12時) (レス) id: ccd2baee5d (このIDを非表示/違反報告)
こみぃ(プロフ) - 麻綾さん» Twitterに行きます(^^) (2019年8月19日 22時) (レス) id: 92f006fa65 (このIDを非表示/違反報告)
麻綾(プロフ) - こみぃさん» コメントありがとうございます！本当ですか？！嬉しいです(TT)始めたばかりなのでよわよわですがよろしくお願いします！どうやって教えればよろしいでしょうか？ (2019年8月19日 22時) (レス) id: 08c1a91fe1 (このIDを非表示/違反報告)
麻綾(プロフ) - 菜月さん» ご丁寧に教えていただきありがとうございました(^ ^)二人の箱庭は基本的にWESTくんたちの性格を知らなくても読めるくらい性格崩壊してますので大丈夫かと思います(^-^;なので名前と見た目は彼らで想像しながら読んでいただければ幸いです。 (2019年8月19日 22時) (レス) id: 08c1a91fe1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麻綾 | 作成日時：2019年3月24日 18時
