425 �� ページ39
・
忠くんがまだ僕のことを好きやなんて……、
こんなことになるとは思わず別れたことを言ってしまったことに後悔し、慌てふためく僕。
淳｢えっ、えーっと…｣
すると忠くんはため息を吐き、
大｢まだ躊躇うくらい流星くんのことが好きなんになんで別れたんよ…？！｣
淳｢……っ！｣
大｢まだ流星くんのこと好きなんやろ？｣
淳｢それは…、｣
大｢…それは、自分が病気やから？だから別れてもうたの…？？｣
…どうして忠くんは、いつも僕の思ってることが分かってしまうのだろう？
まるで全てお見通しのように。
淳｢……うん、そう。
だから流星くんには病気のこと、言わないでおいて欲しい…｣
僕はなるべく簡潔に済まそうと嘘をついた。
多分、忠くんのことだから流星くんから別れ話をされたなんて言ったら
流星くんのもとへ追求しに行っちゃいそうだから
そしたら僕が病気なのも知られちゃうからね
彼には絶対に迷惑を掛けさせたくない。
だから、それだけは阻止しなきゃいけないんだ。
大｢…それは約束出来へん｣
淳｢なっ…！｣
大｢知らんままなのって後悔するから。
俺も淳ちゃんのことで後悔してるから知らないことってどんなに苦しいか分かる。｣
えっ、僕のことで後悔してる……？
大｢せやから約束出来へん、ごめんな｣
淳｢……｣
僕の何に後悔してるのか、忠くんは教えてくれなかったけど、忠くんが僕のことを彼に言おうとしてることだけは分かった。
けど、ホンマに流星くんにだけは教えて欲しくないんよ……。
大｢そんなに睨むと…折角の可愛いお顔なのに目つき悪なるで？｣
淳｢……教えないで。
流星くんには迷惑掛けたくないの。今だって大変なのに僕のことでもっと大変な思いさせたくない｣
大｢あの記事は……災難やったとしか言えへんけど、でもデマやったって週刊誌の記者も言うてたやん。｣
淳｢……けどっ｣
大｢淳ちゃん｣
淳｢けど、悲しい思いはさせたくない。
僕と同じ気持ちを味わいさせたくないんよ……｣
照史が亡くなった時と同じ気持ちは彼にはさせたくないから……。
あの時の辛さを僕は知ってるから尚更、流星くんにはさせたくない
きっと彼は優しいから自分のことを責めると思うんだ。
だから、教えたくないんだよ……、
淳｢知らないことって辛い時もある、だけど逆に知ってしまった方が知らなかった時の何倍も苦しい時があるんだよ｣
大｢淳ちゃん…｣
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻綾(プロフ) - たこさんさん» コメントありがとうございます。申し訳ないのですがパスワードの方はTwitterでフォローして下さった方に教えておりますので、Twitterをフォロリクしていただけると幸いです。 (2022年5月1日 10時) (
レス) id: cf2ae02a3a (このIDを非表示/違反報告)
たこさん(プロフ) - 突然すみません！この小説大好きです！8の方がロックがかかって来てよければパスワード教えていただきたいです！ (2022年4月27日 12時) (レス) id: ccd2baee5d (このIDを非表示/違反報告)
こみぃ(プロフ) - 麻綾さん» Twitterに行きます(^^) (2019年8月19日 22時) (レス) id: 92f006fa65 (このIDを非表示/違反報告)
麻綾(プロフ) - こみぃさん» コメントありがとうございます！本当ですか？！嬉しいです(TT)始めたばかりなのでよわよわですがよろしくお願いします！どうやって教えればよろしいでしょうか？ (2019年8月19日 22時) (レス) id: 08c1a91fe1 (このIDを非表示/違反報告)
麻綾(プロフ) - 菜月さん» ご丁寧に教えていただきありがとうございました(^ ^)二人の箱庭は基本的にWESTくんたちの性格を知らなくても読めるくらい性格崩壊してますので大丈夫かと思います(^-^;なので名前と見た目は彼らで想像しながら読んでいただければ幸いです。 (2019年8月19日 22時) (レス) id: 08c1a91fe1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麻綾 | 作成日時：2019年3月24日 18時
