10人目は頑張り屋さん13*

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佐久間side



午前中に個人のバラエティのお仕事があって
テレビ局に来ていた。



D「いや〜、最高に面白かったよ！」




『ありがとうございました！』




D「また次の機会があったら宜しくね。」




『是非！宜しくお願いします！』




D「今日はこれで終わりなの？」




『午後からSnowManで雑誌の撮影があります。』




D「うわ、売れっ子は大変だ笑」




『有難いことです！』




D「じゃあ阿部くんと一緒に行くのかな？」





『阿部ちゃんですか...？』




D「うん。今日は、この上のスタジオで大型のクイズ番組撮っているんだけど、その出演者に阿部くんがいたと思ったよ。知らなかった？」




『え〜！知らなかったですね笑
でも、阿部ちゃんがいるなら一緒に行きます！』




D「ほんとにSnowManって仲良いね笑
じゃあ、また機会があったらよろしくね。」





『宜しくお願いします！失礼します。』






今日の番組のディレクターさんは
めめこじの冒険少年のディレクターさん。


SnowManを気に入ってくれているみたいで
めめこじだけじゃなくて、俺も、ふっかも、Aも、多分SnowMan全員、そのディレクターさんが担当する番組に何回か呼んでいただいたことがある。





そんな優しいディレクターさんに聞いた耳寄り情報といえば、阿部ちゃんが同じ局にいること。




一人で移動かと思っていたから、なんか嬉しいなー！





なんて浮かれ気分になった俺は
タレントクロークで阿部ちゃんの楽屋を確認して
阿部ちゃんの楽屋を訪ねた。






“トントン”




ん？反応がない？



打ち合わせ中とかかな...
でも番組収録は終わったって言ってたし...




『阿部ちゃーん？』





外から控えめに声をかけても反応はない。


少しだけドアを開けて隙間から覗いてみるけど
特に何かやっている様子はない。





優しい阿部ちゃんがノックを無視するはずがないし


だとしたら、嫌な予感がする。





『...開けるね。』




一応、断りを入れてから楽屋のドアを開ければ
楽屋中央のソファでクタッと横たわっている人影。





『阿部ちゃん？』




阿部ちゃんが楽屋で寝るなんて珍しい。


SnowMan全員での仕事ならまだしも
個人の仕事で、しかも収録終わりに寝るか...？




恐る恐る近づいてみると、不自然に赤みを帯びた頬。





『嫌な予感が的中しちゃうかな...』





額に手を当てると、確実に伝わってくる熱。





『うわ、これ結構高いな...』

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