10人目は頑張り屋さん

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〜舞台終演後〜



『じゃあお疲れ様！』



優斗「今から練習いくの？」



『もちろん。』



瑞稀「ねぇAちゃんはいつ寝てんの？」



橋本「兼任...ほんとに大丈夫なの？」




『..っ..大丈夫！迷惑はかけないから！』




猪狩「迷惑とかそういうことじゃなくて！
Aちゃんの身体を心配しているの。」





『それなら大丈夫。
移動車の中とかリハの空き時間とかで寝てるから。

やるなら両方、完璧にやらないと
誰にも認めてもらえないから。ね？』





作間「...無理だけはしないでね。」







心配そうなメンバーに送り出されて
SnowManさんが稽古をしていたスタジオに向かう。



HiHiのみんなにも兼任のことはもちろん伝えてある。






兼任したいと言った時に
「Aちゃんの人生なんだからやりたいようにやっていいと思う。」
と後押しをしてくれたのもHiHiのみんなだった。






SnowManの皆さんには伝えていないけれど
この2週間、私は舞台が終わった後に
スタジオで自主練習をしている。





ダンスだけなら家でやってもいいんだけど
ローラースケートの練習もしたいから。





HiHiJetsはローラースケートを
売りにしているグループだからこそ
ダンスの練習ばかりに力を入れて
ローラーのレベルを落とすわけにはいかない。






だから滝沢くんにお願いして
22時30分から7時00分まで
スタジオを貸してもらっている。





7時15分にはマネージャーさんが来てくれるから
車で帝国劇場に直行して、劇場でお風呂に入って
9時からのサウンドチェックまで仮眠をとる。





正直、睡眠不足だし、
舞台やレッスンの疲労が蓄積されているのは
自分だって分かっている。





この生活を知っているだけに
HiHiのメンバーに心配されるのも分かる。





でも両方やるって決めたから。




女である私が認めてもらうためには
人の2倍上手じゃないといけない。


そう思ってずっと練習に明け暮れてきた。


今までも、そうしてきたからこそ
今のポジションを与えてもらえたと思う。




だから今日も私は頑張れる。

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