10人目は頑張り屋さん

知られざる決意 ページ18

深澤side



俺は、Aが出した結論を伝えに
滝沢くんのもとへ来ていた。



滝沢「ふっか、わざわざ悪いな。
Aはなんて？」



Aが言ったことを伝えると
難しい顔をした滝沢くんが



滝沢「んー...なかなか大変な選択だなぁ...
アイツには言ってないけど、実はドラマのオファーが来てたんだ。
ただスケジュール的に厳しくて今回はお断りした。

Aに言うと、SnowManとHiHiJetsの為になるならって絶対受けてたと思うから、何も言わずに断っちゃったんだ。

でも、ずっとそれが通用するわけもないし
あのスケジュールにドラマや映画の撮影が入るとなるとかなりキツイな。」




『俺が特に心配しているのは夏です。

夏はLIVEの時期で、例年何かしらやってるじゃないですか。もし今年もやらせていただけることになると、夏だけでAは一体何公演やることになるんですか？』




滝沢「夏もだけど...その前もだな。
今度みんなを集めて言おうと思ってたんだけど
今年は特にSixTONESとSnowManを売り出そうと思っている。
今もいろいろなクライアントに営業をかけているところだ。そうなると...」




『あの...兼任の解除は出来ないんですか？

目黒の宇宙Sixとの兼任とは仕事量が全然違います。
もちろん宇宙Sixもいろんな仕事をしているけど
HiHiは雑誌の他にも、コンサートや舞台、少クラの出演、YouTube...あまりにも仕事が多すぎると思います。
身体の為にも、AをSnowMan専属に出来ませんか？』





滝沢「...俺も最初はそれを勧めたんだ。
でもAはそれを望まなかった。

そもそもSnowManへの加入の話をした時
アイツは一度断っているんだ。
女の自分が入ったら皆さんに必要以上の迷惑をかけてしまうからって...

それにHiHiJetsを結成した時も
ジャニーさんに何度も反対したらしい。
自分が入ったら、グループがダメになるって...

でもHiHiのメンバーは、Aのことをすごく大切にしていて、ファンから批判が殺到した時も
「AちゃんがいないとHiHiJetsじゃない。」って
自分より歳下のアイツらがすごく頑張ってくれたって。

その恩があるから
HiHiJetsが大きくなって、私の存在が邪魔になるまではHiHiJetsの名前を広める為に頑張るって決めているって言われてさ。


でもSnowManに絶対必要だと思った俺は
HiHiJetsとの兼任を許したってわけ。

だからAの為に兼任の解除をすると言ってもアイツは絶対に認めない。」

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