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「…んでテメェはヒーロー目指してんだ？」
彼は意外にもお喋りが好きらしい。
まあ、先ほどのような重い話もふーん、の一言で流してくれるからとても話しやすいが。
二つ目のケーキ、ミルフィーユを倒しながら口を開く。
「キミたちみたいな立派な理由はないよ」
「うっせーな、こっちが聞いてんだろーが！」
すぐに着火するのは困りどころだが、だんだんと慣れて来た。
「雄英のヒーロー科行ってヒーロー目指さないと仕送り止められちゃうから」
「なっ…！」
さすがに驚いたのだろう。
コーヒーカップを指に引っ掛けたまま、目を見開いている。
…私は間違ったことは言っていない。
「でも別に最近は嫌々来てるわけじゃないよ。本当に尊敬するヒーローっていうのも、できたし」
「最近かよ」
「相澤先生と、オールマイト先生ね」
本当にこのままヒーローになるのか。
その前にアイツを見つけて元の世界に帰れるのか。
どうなるかなんてわからないが、とりあえず今は神様の手紙通りにヒーロー目指すしかないのだ。
「…うーん、ケーキだけじゃ夜お腹空くかな」
「学校から家近ェのか？」
「徒歩5分」
今はそれなりにいっぱいだが、数時間後にはまたお腹が空いてしまうだろう。
最近、八木先生の治療を始めてからだが、肉体、精神ともに疲れているので食事を作る気力もない。
もともと料理は嫌いではなかったが、どちらかというとお菓子を作る方が好きだ。
「…俺ん家来い。飯、食ってけ」
「ここも奢ってくれるんでしょ？いーよ、遠慮しとく」
案外世話焼きだなぁ、と思った時ガタンと彼は立ち上がった。
グシャリと伝票を握りつぶして、レジの方へと歩いて行く。
唐突だな、っていうかミルクティー飲み終わってないし。
残りのミルクティーを慌てて飲み干して、席を立つ。
彼の後を追えば、すでに店を出るところで。
携帯を半端ない速度で操っていた。
「テメェは黙って頷いときゃいいんだよ、この不憫女」
「うわぁ、とてもわかり辛い憐れみを受けてた…！」
「あ”？俺だ。ババア、夕飯一人分多めに作れ」
ピタッと手を止めたかと思うと、スマホを耳に当て唐突に吐き捨てた爆豪くん。
「電話早いよ、爆豪くん！？ば、ババアって、母親！？それとも文字通りお祖母さん！？ちょっと待って、私そこまで迷惑かけられない…！」
「黙れ喧噪女」
…うるせぇってことですね、わかります。
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びだくおん - 25のところ相澤先生のセリフ『礼』が『例』になっていると思いますよ〜 (2018年9月26日 20時) (
レス) id: 928f36eedf (このIDを非表示/違反報告)
裕貴雛@きょーたん(プロフ) - 突然すみません。こいつ何言ってんだと思うかもしれませんが書きます。replaceという単語が書き換えるという意味でで出てきてるのですがreplaceの方が一般的に置き換えるの意味の方が強いです。また、exchangeは商品やお金に対して使うのでchangeをオススメします。 (2018年7月11日 4時) (レス) id: 630a80e8a5 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すっごく面白いです！！！！これから少しずつわかってくるであろう真実にドキドキします！誰落ちかも楽しみです〜！更新楽しみにしてます！ (2018年6月28日 22時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
ユニ(プロフ) - 紹介文の漢字が英雄になっています！間違ってたらすみません。 (2018年6月24日 18時) (レス) id: dff716be10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年6月21日 2時
