12(さとみside) ページ14
〜さとみside〜
今は夜中の1時。
Aの部屋の電気が消えて、音がしなくなった。
俺とジェルはAの部屋の前に立って2人でにやにやしていた。
さ「なぁジェル?これでとんでもないブスだったらどうする?w」
ジ「まぁ、予想どうりって感じするけどwていうかどんな顔するんやろ?」
俺たちが今からするのは言わゆる寝起きドッキリ。
Aのすっぴんを見てみようという定番のやつだ。
さ「1度はやってみたかったんだよな〜!寝起きドッキリ!」
俺はそう呟いた。
すると、そろそろ実行する時間になる。
さ「よし…行くか…」
俺たちは息をひそめながら、お互いに頷いた。
ギイ…
小さな音を立てて扉が開く。
『スースゥ-』
Aの寝息が聞こえた。
さ「(よし、カメラ回せ)」
ジ「(分かった、さとみは布団めくってな)」
俺は意をけして布団をめくってみた。
さ「…?!」
ジ「え?!」
そこには見たこともないくらいの美少女が眠っていた。
部屋を間違えた?!明莉ちゃんの部屋にでも来てしまったのか?!
俺らはもうパニックで頭が真っ白になっていた。
すると…
『…フォ?!』
その少女が起きた。
『さ、さと、さとみさんと、ジェルさん?!?!』
その女の子の声はまさにAだった。ただ、ぶりっ子はしていなかった。
さ「もしかして…Aなのか?」
『そうに決まってますよ……って!きゃあ!』
Aはそう答えると悲鳴をあげて毛布の中に潜り込んだ。
『うう…すっぴんも…言葉遣いも………(´;ω;`)見ないでください…』
はんべそをかきながら布団の中でうずくまっているAを俺は呆然と見つめる。
ジ「ま、まじでAちゃんなん?昼と全然違うやん?!」
ジェルはそう言った。すると、Aははぁっとため息をついて、チラッと顔を覗かせて全て諦めたように口を開いた。
『うう…じゃあ、、、おふたりだけに言います。絶対他のメンバー方には言わないでください。そして、いつも通り接してください。』
俺たちはこっくりと頷いた。
『私は何とは言いませんが、あるきっかけからぶりっ子をしているんです。これが本当の姿です。バカにするんならバカにしてください(´;ω;`)』
Aはそう言った。
俺たちはしばらくぽかんとしていたが、即座に我に返って
さ・ジ「馬鹿にするわけがない!」
と言った。
すると、Aから涙がこぼれた。
その横顔は、ほかのどの女子よりも…綺麗だった。
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サラミ - 初コメ失礼します。とても面白かったです。更新は主様のペースで無理しないように頑張ってください。 (2022年10月23日 10時) (レス) id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
*ゆうらまる*(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます。主様のペースでいいんで、更新待ってます! (2022年10月6日 17時) (レス) @page38 id: 394490a509 (このIDを非表示/違反報告)
ササク(プロフ) - 更新嬉しい(´;ω;`)ありがとうございます! (2022年10月5日 20時) (レス) @page38 id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
みわ - 続きまってまーす!めっちゃ面白いです! (2022年9月24日 16時) (レス) id: 2cbe1f5b50 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆうらまる*(プロフ) - 元 、 です!ずっと続き待ってます!事情はわかりませんが戻ってきてほしいです! (2022年9月19日 14時) (レス) id: 394490a509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろこ x他1人 | 作者ホームページ:http://Roco65kun
作成日時:2021年9月22日 7時