恋。２

幸せ ページ45

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「ごめん、明日急遽仕事入って行けなくなった」






日付過ぎる手前に帰ってきて
お風呂上がった宏くんにバツが悪そうに言われた
明日は平日だけど彼が休みで、たまたま私も
休みだったから少し遠出してドライブするって話になってた






「全然平気だよ、お仕事はしょうがないもん」






職業柄あんまり人気のある所へ堂々とお出かけも出来ないし
休みが被るって奇跡みたいなもんだから少し残念だったけど
お仕事はほんとに仕方がないこと






平気と言ったのに宏くんは黙り込んで
何かを考え込んでる様子







「宏くん？」




「……よし」




「え？」




「コンビニ行くか」




「コンビニ？いつ？」




「今から」




「一人で？」




「お前と一緒に」






そう言って寝室へ何かを取りに行ったようだけど
私の頭上にはハテナマークが浮かんでる








「一緒にってバレたらどうするの？」




「こんな夜中だぜ？大丈夫っしょ」







宏くんがいる寝室へ足を運んでそう言って
時計見たらもう１時を過ぎてる








一緒にどこか行くっていつぶりだろう……

って考え込むくらいそんなことなかったから
色々考えてたらあることを思いついてクローゼットから
それを探して出す








「ねえ宏くん！！これ着たい！」





「スウェット？良いじゃん着てけばー？」





「違うの！もう一枚あるの！お揃い！」





「はっ？」








お揃いの服を着るのが密かな小さな夢だった
お揃いと言ってもお出かけには難しいから
家にいる時だけでもって春に買っておいた
ダボッとしたグレーのスウェット




秋になって気温が下がり寒くなりだした今に
ピッタリかなって








「お揃いとか俺したことねえんだけど……」





「こっちのLサイズが宏くんでMサイズのが私の！」
って、さすがに目についてまずいかな」





「……俺とお揃いしたかったの？」





「…うん、家で着る用に置いてたの」





「じゃあそれ着て出よーぜ」




「え、いいの？」






早く貸せって少し耳赤くして言う宏くんに
きゅんとしてしまった








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.









「そんなアイス買ったら太るぞ」




「いいの、ストックしておいて損はないじゃん」




「子供か」




「…ちょ、宏くんそれ、」




「これこそストックしといて損はねーだろ」




「ば、ばかっ、変態っ//」







深夜のコンビニでする会話(?)らしい会話を
小声でやり取りする私たち


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