恋。２

大好き ページ26

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高校に入って初めて先生に一目惚れした。






北山先生に。
一目惚れした入学式からいつの間にか
もう卒業まで2週間を切ってる。








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「やだ。」



「は？なんだよ急に。何が？」









仮卒中だから自宅待機という形で
学校にはもう来なくていいんだけど、

ここ1ヶ月くらい北山先生に会うがためだけに
日の入り前に毎日来てる。







「卒業したくない」




「んなことみんな思ってるよ」




「違うよ、先生に会えなくなるのやだもん」




「お前なあー」









先生のことが好きっていうのは
本人にはもうとっくの昔に知られてる、


というか一方的に私が言ってる









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「もう卒業式まで来んな、大人しくしとけ」





「無理、会わなきゃ無理。
ていうかそろそろっ、

「あのな、お前は生徒で俺は教師なの。
それ以上の関係なんてねーの」




「それもう何回も聞いた！！聞き飽きた！！」





「そんなん俺もそのまま返すわ」









うぅ.......っ！！！！






だって普通に考えて
先生の授業受けられなくなるし、
廊下ですれ違ってお喋りすることも出来なくなるし、
まず会わなくなるから先生のことが好きって
気持ちを伝えられないわけじゃん、








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・・そんなのやだよ、耐えられない









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私は本気で好きなのに。


顔も性格もクシャって笑う顔も、
こうやって教室で私と2人だけの時にだけ話す
声のトーンも全部ぜんぶ...









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「…泣くなよ」



「だっ……てっ、私先生のことほんとに好きでっ…
先生のおかげで……先生のおかげでっっ、








突然前にいた先生に両手でむにゅっと顔を挟まれた









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「わかったよ」




「....にゃにがっ、っていうかはにゃひて！！」




「んはははっ」









この人は何を笑ってるの？？？
ぶっさいくな顔に笑ってるわけ？？
しかも何がわかったの








「はにゃひてよ！！！」




「離さない」




「にゃんでっ

「卒業しても、離さない」









・・・・、








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・・・え？









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私の思考回路が止まってるときに
やっと挟まれてた顔が解放された









「ど、どういうこと、、？」



「そのまんまの意味だけど」



「……………それって」









そういう意味..............？



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