恋。２

シンガポールで ページ1

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前作の「嘘だよ」の続きです



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「はいじゃあメンバーお昼休憩入りまーす」



「「うぃー」」







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シンガポールでのMV撮影を絶賛やってる




キスマイさんには毎年コンサートでしか
携わらないはずなんだけど、
今回ご縁があってＭＶにも携わることができた





.




…そう、今回は間がそんなに空かずに会えた、あの人に






.








.









「神山ちゃーん」



「はいっ」



「俺ら昼休憩終わるの何時？」



「えーっと、この後は13時25分開始です」



「確かダンスシーンからっしょ？」



「そうです！」



「じゃあいっぱい食べとかなきゃだな、
りょーかいありがと」








…この会話の相手は北山さん


私、極力普通に接してるんだけど平然といられてる？







そう言い終わって私の前を過ぎたところで
北山さんの足が止まった









「ね、今夜空いてんの？」




「…え、」




「俺の部屋来て一緒に飲まない？」






小さい声で囁く








・・こういう場面ついこないだのリハでも経験した気が




一緒に飲まない？って、
二人きりじゃなくて他のスタッフもいるんでしょ？





わかってるよ、私こないだ学習したからね


それにこの話自体また私のことを
からかってるようにしか思えない









「だめ？」



「だめ、じゃないですけど…、
行ったら居ないとかないですよね？」



「はははっ、俺疑ってんの？笑」



「だってこないだ…！！///」



「あー、嘘だよってやつ？笑
んふ、じゃあ信じるか信じないは神山ちゃんが決めて」


「えっ？」



「809号室ね、じゃ」



「ちょ、ちょっと北山さっ…！」








後ろ振り返ると北山さんの姿はなかった

逃げるの早すぎじゃない？








え、どうしたらいいんだろう



北山さんと少しでも一緒に居れるなら
行っちゃってもいいのかな、
こないだのスタッフ込みでの飲み会も楽しかったし。






女性スタッフいたらキツいけど
まぁ私みたいに暇人相手されてる方
他にもきっと候補者いるはずだよね...！




いやそれなら私行く必要ある？









.









.









「809…ここだ…、」






ああやって思いながら人目気にしながら
結局北山さんの部屋の前に来ちゃった私






いや、自然と部屋に向かってたって言うべ...

ー ガチャ







「お、ほんとに来たんだ」







…ご本人登場


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