第33話 初仕事~第2弾~ ページ38
実は私、今日はいつも以上に張り切っている。
何故なら…
ギャ「今日はいよいよね！食堂の紅茶を担当するなんて立派になったわねぇ〜」
『ちょっとギャサリンさん、しみじみ言わないで下さい！』
そう、今日は食堂の紅茶を担当する初めての日！
実はこれ、かなりのトップシークレットで司法の塔の皆さんはまだ秘密。
あ、ルッチさんに言ったことは内密に！
だから、皆さんがどんな反応をしてくれるか不安と期待が半分半分！
ギャ「オーダーが入ったわ！行ってらっしゃい！」
お昼時ということもあってか、シフトが始まってすぐにオーダーが入る。
私は少し緊張しながらもティーを運びに行くのだった。
『あら、貴方は！来てくださったんですね！』
役人「こんにちは。千尋さんの噂を聞きまさして…。来ちゃいました(笑)」
私の紅茶の一番初めのお客さまは、私をこの司法の塔まで案内してくれたいつかの役人さんだった。
『紅茶です。どうぞ。』
コト、と小さく音を鳴らしてカップを置く。
役人「わぁいい香りですね。頂きます！」
役人さんがそう言ってカップに口をつけた時だった。
『あ！』
役人「何ですかっ？！」
私は思い出した様に声をあげる。
そんな私の声に驚いて思わずカップから口を離す役人さん。
なんか申し訳ない…。
実は、自分のオリジナルの紅茶を出す時はあるセリフを言う様に決めたのだ。
それを言わなくては…！
『その紅茶、千尋ちゃんのスペシャルブレンドなんですよ！その都度微妙に変わるので、味の保証は出来ないですけどね(笑)』
軽くウインクをして、笑いながら言う。
これはある映画に出てくるセリフで、いつか使って見たいと思っていた。
言い終わって役人さんを見ればフリーズ状態。
…え、恥ずかしい。
『で、でば私はこれで。ゆっくりしていって下さいね！』
役人「ハイ…」ﾎﾞｰ
私は居たたまれなくなって、急いで奥へ。
ギャ「どうだった？初仕事は。」
『それがですね……』
奥へ行くなり私はさっきの事をギャサリンさんに全て話す。
…だって凄く恥ずかしかったんだもん！
私の話を聞いて大笑いするギャサリンさん。
そしてそのセリフはこれからも言い続けろと言う。
そんな無茶な…とも思ったが、自分で決めた事なのでキチンとやろうと思った私であった。
後日、その役人がこの日の事を同僚に話し、色々な人が千尋のシフトをギャサリンに聞きに行ったのは、ギャサリンさんしか知らない秘密のお話…。
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りんねむ(プロフ) - ぴのさん» すみません。ルールをよく把握していませんでした。今後はルール違反をしない様、今まで以上に注意を払って執筆をしていきたいと思います。この度はご指摘のコメントをして頂き、本当にありがとうございました。 (2019年5月26日 13時) (
レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 歌詞の引用は禁止されていますよ (2019年5月24日 17時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - こんるりさん» コメントありがとうございます！そしてこの作品を読んで下さりありがとうございます。私も獣の奏者好きなんです！！これからも楽しんで頂けるように頑張ります(*^^*) (2019年3月10日 23時) (レス) id: 529938dd30 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - まだ読み途中ですが、コメント失礼します。雫私大好きなんですよ！ハープ弾きながらとか、獣の奏者のエリンを思い出しました！これからも頑張ってください！応援しています！！ (2019年3月10日 13時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
りんねむ(プロフ) - リーラさん» 私も好きだったんです！ありがとうございます(*^^*)頑張ります！ (2019年1月3日 23時) (レス) id: 4808652658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんねむ | 作成日時：2018年7月30日 16時
