【ワンピース】旅人は愛されガール【逆ハー】

第22話　かっこいい？！ ページ25

ルッチside

『………か、かっこいい！！！』


「「「！？！？？」」」


は？
今あの女、かっこいいと言ったか？
聞き間違えか？
人殺しの集団をかっこいい？
意味がわからない。
俺はもう一度聞く。


「……おい、貴様今なんと言った…？」


『だから、かっこいいって言ったんです！！』


「？！？！」


「…な、何故そう思う！俺たちは人殺しなんだぞ！怖くないのか！！軽蔑しないのか…嫌いにならないのか…」


こいつは何を考えているのだ。
俺は納得出来ない。この女の答えに！

すると女は口を開く。



『……あなたは私に怖がってほしいんですか？軽蔑して、嫌いになってほしいんですか…？

……確かに、人を殺すのは良いことではありません。そこを肯定する気はないです。でもそれが"任務"なのでしょう？それが、皆さんのやるべき事、やらなきゃいけない事なのでしょう？

なら、私は皆さんのことを怖がったり、軽蔑したり、嫌いになったりしませんし出来ません。だって皆さんは自分のやるべき事を全うしているだけだから。

自分の"正義"を掲げ、それに従い、任務を全うしている人達を私は悪く言えません。それに、その任務は皆さんしか出来なくて、皆さんにしか任せられない任務なんですよね？世界で唯一だなんて、……めちゃくちゃかっこいいじゃないですかっ！！！』



女は俺たちを見ながら熱っぽく語る。
こんな人間がいたとは…。

他のやつの顔を見ると皆衝撃を受けた顔をしている。
俺も顔面を引っ叩かれた気分だ。


カ「…ありがとうな、千尋……。」


そんな時、カクが少し声を震わせて彼女に言う。


『何がです？私はお礼を言われる様なことは何もしてませんよ…？』

ジャ「お前のそういうところに救われるよって意味だ狼牙。」


何もわかっていない彼女にジャブラがそういう。それでもわかっていない様だが…。
千尋と言ったか。
どんなやつか気になるな。
ハットリはともかく、カクやジャブラ達まで手懐けるとは…。


「……まぁいい。おい女。俺はルッチだ。これから毎朝俺の部屋にコーヒーを持ってこい。これは命令だ、いいな。」


手始めに毎朝コーヒーを持ってこさせる。
カク達との関係も知りたいしな。


『はい！！承知しました！』ﾆｺｯ


そう言ってこちらに向けられた彼女の笑顔は、俺には眩しかった。

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こんにちは。りんねむです。

内容をいきなり夢主sideからルッチsideに変えてしまってすみません！

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